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[WBS]賃上げ税制 議論本格化!中小企業「効果に疑問」[株式会社浜野製作所]

2021年12月2日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

岸田政権が掲げる成長戦略「成長と分配」で目指すものの一つが賃上げです。

現在、政府与党内では賃上げを行った企業を対象に税制の優遇を強化するなど来年度に向けた改正の議論が本格化しています。

ただ中小企業の経営者からは税制の優遇では賃上げは難しいと疑問の声も出ています。

税制改正 業界団体が訴え!焦点は「住宅ローン」と「賃上げ」

角谷暁子キャスター。

税制調査会の委員会が始まろうとしています。議員が続々と集まってきて、業界団体はプラカードを掲げてそれぞれの意向を強くアピールしています。

議員たちにそれぞれの税制改正の要望を訴える業界団体。

自民党では12月2日に来年度の税制改正でどの項目を改正するか審議が行われました。

「何を訴えたい?」

航空業界関係者。

私どもとしては航空機燃料税の特例措置、ぜひ維持してもらいたいとお願いしている。

与党は12月9日にも来年度の税制改正大綱をとりまとめる予定です。

12月2日の審議ではコロナ禍で苦しむ航空業界の負担を軽減するため航空機が使う燃料の量に応じて納める「航空機燃料税」の軽減措置の継続などが決まりました。

一方、最大の焦点となっている住宅ローン減税の扱いや賃上げを実施した企業を優遇する賃上げ税制の強化策などについては今後与党内で詰めの協議が行われる予定です。

そんな中…

連合の芳野会長。

労働組合が「人への投資」を積極的に求めていく必要がある。

連合は12月2日に来年の春闘でベースアップとして2%程度、定期昇給と合わせて4%程度の引き上げを求めていく方針を正式に決定。

賃上げをめぐっては経団連も経営側の方針として来年の春闘で賃上げに前向きな姿勢を表明する見通しです。

税制優遇で「賃上げ」は可能!?企業経営者から疑問の声

税制を優遇することで賃上げに結びつくのでしょうか。

医療機器や半導体製造装置の部品などを製造している浜野製作所。

およそ50人の社員に対し4年前から賃上げを続けています。

浜野製作所の浜野慶一CEO。

全体的には約16%、この4年で上がっている。

もともとは下請けを専門とするいわゆる町工場でしたが、7年前から自社で製品の設計や開発を始めるなど事業構造の変更に着手。

その結果、利益が出るようになり、4年前から賃上げを始めたといいます。

利益の30%を社員に還元するという方針。

働く社員の安定した生活を確保するのが経営の目的でもあるので、社員のやりがい、やる気につながっているのは確か。

若手社員は…

入社6年目の社員。

賃金が上がるともっとやりたいことができて楽しい。

入社4年目の社員。

頑張っていい物が作れるように設計をやっていけば。

事業構造を変えたことで生産性も向上。賃上げを実現できました。

国による税制面の支援だけでは賃上げは難しいといいます。

中小企業の多くはそもそも利益が上がっていない。

政府が言っても賃上げできない会社もあると思う。

国、経営者、従業員が協力して一生懸命やった成果、結果を分配する。

そういう枠の中での賃上げが必要だと思う。

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