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[モーニングサテライト]【輝く!ニッポンのキラ星】"食べる金箔"の需要高まる!石川・金沢市 金箔メーカー[株式会社箔一]

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地域で奮闘する企業を取り上げる「輝く!ニッポンのキラ星」。

今回は石川県金沢市からです。金を叩いて薄く伸ばす伝統産業の金箔にいま思わぬ需要が出てきています。その波をうまく取り込み事業展開を図るメーカーを取材しました。

"食べる金箔"の需要高まる

石川県金沢市の「はくいちカフェ箔巧館」。

このお店の人気メニューがどこにでもあるソフトクリームかと思いきや…

なんと金箔1枚を大胆に使った豪華なソフトクリーム「金箔のかがやきソフトクリーム」。SNS映えするということで若者を中心に話題を集めています。

はくいちカフェの水野由加里さん。

普通の箸だと金箔がくっついてしまうので静電気が起きにくい竹箸を使っています。

毎回、緊張して貼っています。

実は今、こうしたお菓子や料理に使う"食べる金箔"の需要が高まっています。

石川県金沢市は地場産業の金箔が国内の生産シェア99%を占めるといわれています。

なかでも1975年に創業した箔一は金澤の金箔産業を大きく飛躍させたといわれる企業。

従業員は346人。

売上高はおよそ32億円に上ります。

箔一の浅野達也社長。

インバウンドという事業が大きくなってきたときだったので、コロナでそれが無くなったのは厳しい。

食べる金箔と内装関係は順調に推移している。

実際に全体の売上に占める食品分野の割合はコロナ前よりコロナ禍の方が伸びています。

アラザンという金箔や銀箔でコーティングした丸い粒。

見た目の豪華さがコロナ下において沈む込んだこの時期に気持ちを豊かにする商材として金箔が受け入れられているのでは。

今まで食べる金箔は大手食品メーカーの業務用が中心でしたが、SNSを通じてワークショップが好評。

料理の見栄えにこだわって作る個人向けが増えました。

箔一の食べる金箔商品は多岐にわたります。

より手軽に使えるようにスプレーやふりかけタイプも開発。一般家庭向け商品にも力を入れています。

伝統産業の枠にとらわれない

今でこそ主役級の輝きを放つ金箔ですが、創業時はそれほど注目されていなかったといいます。

石川県全体では有名な伝統工芸は輪島塗・九谷焼・加賀友禅くらい。

「金箔」という言葉はまったく無かった。

1975年、創業者の浅野邦子氏がそれまで脇役だった箔を「金沢箔工芸品」というブランドとして製造販売。

そして泊一を一躍全国区にしたのが翌年に発売したあぶらとり紙。

金箔の製造工程の副産物である箔打紙があぶらとり紙としてニーズが高いことに着目し、特許を取得。商品化に成功し、今日のさまざまな金箔製品つくりの基盤ができました。

金箔はおよそ1万分の1ミリの薄さ。

およそ2グラムの金を卓越した職人技で畳1畳分の大きさまで伸ばします。

そして2017年には工場を新設。

こちらでは主に工芸品を製造していますが、よく見ると作業員のほとんどは女性です。

創業が女性ということもあり。

その時は近所の主婦の方に集まって一緒にものづくりをしていた。

伝統は男性の手だけでなく、女性が普段使うものに置き換えたかった。物を実際に買われる方の目線でものをつくる。

女性の働きやすさに配慮し、テラス付きの食堂もつくりました。

伝統産業は後継者不足がよく話題に出る。

働きやすい環境を作ることでものづくりが好きな人が集まる。

伝統産業の継承につながる。

その技術力の高さから東京スカイツリーの展望台の一部装飾やヤマハ銀座店のビルのガラスパネル、さらにレクサスにはプラチナを使った箔が採用されています。

そして新たに流行の兆しを見せているのが…

金箔化粧品専門店KINKAの谷内里帆店長。

最近流行っている金箔ヘア・ネイルに使っていただきたい商品です。

金が入ることで華やかになる。晴れの日などのシーンで使っていただきたい。

去年10月、金箔ヘア、金箔ネイル専用の商品「デザインリーフ」を発売。

すでに出荷数は想定の3倍を超えるほどの人気を集めています。

"伝統"という大切なものを扱っている。

"伝統"を単に"伝統"で終わらせたくない。

まだ私たちの想像していないような箔の製品が出来上がればいいなと思う。

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