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[WBS]東京は「ホテル過剰」に!?ロボット接客の「変なホテル」急増!

2017年12月8日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

訪日外国人の増加や東京オリンピック・パラリンピックの開催で需要が高まっているホテル。

みずほ証券が2016年に発表したリポートでは2020年の東京都内におけるホテルの需要状況は不足しているという予測でした。

ところが2017年9月の発表では約1万5,000室の余るという内容に変わりました。

その理由のひとつが2020年までにオープンするホテルの建設計画が増えているからです。

そんな中、12月7日も都内に新しいホテルができました。

新興勢力から大手チェーンまで勝算があるのかどうか?

変なホテル東京 西葛西

[blogcard url="http://www.h-n-h.jp/nishikasai/"]

都心から地下鉄で15分の東京・西葛西。

駅から徒歩4分のところに出来たのはH.I.S.グループが展開する変なホテルの4軒目です。

いらっしゃいませ。「変なホテル」へようこそ。

名物の恐竜ロボットが接客するフロントは健在。

ロボットやITなどを駆使したハイテクホテルです。

これまでハウステンボスなどリゾート地で展開してきましたが今回は都内に初進出。

宿泊客の約半分をビジネス利用と見込んでいます。

そのため客室には、

全室に配備しているLGスタイラーという機械です。

スーツやズボンを掛けておけば自動的にシワを伸ばし消臭をする最新家電を全ての客室に装備。

また客室に置かれたスマートフォンはテレビやエアコン、電灯のリモコンになるだけでなく国内や海外4カ国の通話も無料。訪日外国人客にもアピールします。

その他、朝食はこれまで豪華なビュッフェだったものを忙しいビジネスマンでも食べやすく外国人にも人気のおにぎりをメインに。

たこ焼き入りおにぎりなど47都道府県を具で表現した特性おにぎりを日替わりで提供します。

今回の西葛西を皮切りに都市型にも力を入れる変なホテル。

今後1年余りで銀座、羽田、大阪や京都など10ヶ所でオープンする計画です。

ホテル余りへの懸念

ホテル余りへの懸念はないのでしょうか?

H.I.S.ホテルホールディングスの清水学取締役は、

競争は一段と激しくなると思うが、展開で大きなリスクとは捉えていない。

西葛西の場合、ロボットなどの活用で人間の従業員は7人とコストは同規模のホテルの半分以下。

目新しさと合理化を武器にしていく戦略です。

アパグループ株式会社

[blogcard url="https://www.apahotel.com/"]

一方、東京・新宿で新しいホテルの起工式を行ったのはアパホテル。

現在、都内だけで44のホテルを直営、さらに23のホテルを建築もしくは設計中です。

例えば新宿の歌舞伎町エリア、徒歩5分圏内にすでに4棟が営業をしています。

さらに今回の物件を含め2020年までに新たに3棟を建てる予定です。

そのアパグループを率いる元谷外志代表に勝算を聞くと、

他の会社が成り立たなくなっても我が社はサバイバル、勝ち抜き戦に勝利して規模の拡大を図っていきたい。

その自信の裏には何があるのか?

さらに聞くと、

アパは2010年から拡大戦略を他社より早めに始めた関係で当初取得した土地の価格が現在の「約3分の1」。

リーマン・ショック後の地価が下がった時期から土地を購入したことで用地の取得コストが大幅に抑えられたといいます。

アパホテルの利益率は業界トップクラスの約34%。

今後、実際にホテルが供給過剰になった場合でも宿泊料金を下げて対応することが可能だといいます。

弱者の戦略は差別化だが、私どもはマス。面取り合戦、

今後も出店攻勢を強めることで競争を勝ち抜く戦略です。

むしろ世の中が厳しくなることによって百花繚乱から寡占化へ、我社にとってもM&Aとかホテルの取得のチャンスが広がる。

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