2020年に向けて開業が相次ぐホテル。
これまでは深刻なホテル不足が指摘されていましたが、一転して最近は民泊の動きも手伝って、今度は余る懸念も出てきています。
競争が激しくなるホテル業界で生き残りのキーワードを探りました。
変なホテル東京 西葛西
[blogcard url="http://www.h-n-h.jp/nishikasai/"]
東京・江戸川区に12月15日の金曜日からオープンするホテル。その名も「変なホテル」。
池谷亨キャスター、
変なホテルのチェックインといえばもちろん恐竜です。
英語や中国語にも対応する恐竜ロボットが無人で受付をしてくれます。
快適なホテルライフをお楽しみください。
H.I.S.ホテルホールディングス株式会社
[blogcard url="https://www.hishotelgroup.com/"]
ロボットホテルとして有名な「変なホテル」を運営しているのは大手旅行会社のH.I.S.ホテルホールディングス。
これまで長崎のハウステンボスなど大型テーマパークに隣接したレジャーホテルが中心でしたが、今回初めて都内に進出しました。
清水学取締役は、
ビジネス客、出張のお客様も取っていこうという狙い。
ホテルの最寄駅は地下鉄東西線の西葛西駅。
東京ディズニーリゾートがある浦安に近く、ビジネスの中心地である大手町へも7駅15分という立地の良さ。
ビジネス客だけではなくレジャー客や海外からの訪日旅行客も意識した設備が揃っています。
衣類のリフレッシュ機。服を入れてスイッチオンすれば部屋に滞在中にキレイにしてくれます。これは嬉しいですね。
全室に配備された専用スマートフォンは国内だけでなくアジアやアメリカへの通話も無料に。
H.I.S.では2020年に向けてこの変なホテルを都内各所や大阪・京都・福岡などの主要都市に展開し、さらに海外を含めて運営するホテルを100棟にまで増やす計画です。
人件費などの固定費・変動費を極力抑える。抑えたものを宿泊客の宿泊料金として還元していきたいと考えている。
WIRED HOTEL Asakusa
[blogcard url="http://wiredhotel.com/ja/"]
特色を生かしたちょっと変わったホテルがここにも。
2017年4月にオープンした「WIRED HOTEL Asakusa」
落ち着いた日本の工芸品を取り入れた客室は特注の招き猫がお出迎え。
お客様の8割は海外からの観光客だといいます。
このホテルの売りは地元と一体になったイベント。
この日はスナックを模したイベントです。
イベントを盛り上げるママはWebで浅草の情報を発信する編集者。
さらにお客様も、
自分はメイド服を作っている。合羽橋にアトリエがあって、そこでデザイン。
浅草を知り尽くした個性豊かな地元の人達をスナックで呼び込みます。
ホテルはこのイベントが宿泊客へのおもてなしにつながると期待しています。
ワイアードホテル浅草の三浦剛さんは、
宿泊客が来てすんなり地元の人がいる場に溶け込める。そんな土壌ができているのかなと思う。
専門家の意見
専門家はこうした特色がホテルの生き残りに欠かせないと指摘します。
みずほ総研の高田創チーフエコノミストは、
どこでもモノ(ホテル)を作れば「これだけ不足しているから大丈夫」ということから開発の戦略を見直す、そういう発想も必要では。