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[WBS] 「1人企業」でも巨大ビジネス!才能よりチーム力で勝つ!

2016年7月27日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

高木克人さん

東京・南青山の路地を歩くのは高木克人さん(43歳)。

高木克人さんが向かった先は最近急増しているシェアオフィスです。

実は高木克人さんは2つの会社を経営する社長。年商は合わせて6,000万円です。

徐々に徐々に、1年半くらい前から軌道に乗ってきた。

以前は楽天株式会社の営業マンだった高木克人さん。2012年、40歳を目前にしてネット通販関連ビジネスの立ち上げを決意しました。

しかし、高木克人さんの仕事場は今でも自宅とシェアオフィスだけ。

ネット会議は声を出せる飲食コーナーで行います。

ロゴの色は変更しても大丈夫ですか?

3パターンほど作ってほしい。

この日はある企業から依頼されたホームページのデザイン会議。相手は主婦のデザイナーです。

高木克人さんの2つの会社の社員は高木克人さんのみ。

各分野のプロとプロジェクト毎にチームを作って仕事をすることが成功の秘訣だといいます。

会社を辞めた人の中で優秀な人を集めて、ネットワークを築いて組織化したい。

株式会社伊藤清商店

[blogcard url="http://www.itokiyoshi.com/"]

7月中旬、高木克人さんが訪れたのはコンサルティング依頼を受けた名古屋市の企業。

依頼者は創業55年の老舗布団店「株式会社伊藤清商店」。

高木克人さんは主婦のデザイナーと協力して作り上げたホームページのデザインを提案しに来たのです。

株式会社伊藤清商店の伊藤昌美さんは

一番売れるネット店舗はオレンジ色と聞いたことがある。そういう意味ではいいのかな。

今回の提案には満足してもらえた様子。

高木克人さん、今の仕事のスタイルに手応えを感じていました。

私には能力があまりないのでネットワークですね。みんなで考えてやっている。わたしは商談しているだけ。

こうした新たな働き方は広がりを見せています。

野口不二夫さん

ソニー株式会社の技術者だった野口不二夫さんもその一人です。

野口不二夫さんはソニー株式会社の電子書籍端末「リーダー」の開発責任者を務めていました。

ソニー株式会社の技術陣の中でもトップクラスの実績を誇っていた人物なのです。

ところが2年前、56歳のときに退職。たった一人で起業しました。

仕事の拠点は自宅とシェアオフィスです。

人を雇うと、その人のために仕事を作らないといけなくなる。それをやっていると非常に動きが悪くなる。参考にしたのがハリウッド映画の作り方。

イメージしたのは企画ごとに一流のスタッフを集めるハリウッド方式。

ソニー株式会社時代に手掛けた製品を越えることが新たな目標です。

VAIO株式会社

[blogcard url="http://vaio.com/"]

長野県安曇野市。

野口不二夫さんは独立後、最大のプロジェクトに乗り出していました。

訪れたのはかつてソニー株式会社時代のパソコン部門だったVAIO株式会社。

赤羽良介副社長はソニー株式会社時代の元同僚。

ソニー時代は動きにくい部分もあったのではないかと思う。今は自分の思い通りに十分やれているのでは。そういう風に見えますよ。

今回、VAIO株式会社と組んで何を作ろうというのでしょうか?

ここにケーブルが通るのか?

表面はラバーで作っている。中にこれを通すことで開閉する。

はめ込んでいるのは電子ペーパー。

実はこれ、これまでにない電子楽譜の試作機でした。

GVIDO

[blogcard url="http://www.gvido.tokyo/ja/"]

まるで紙の楽譜のように折りたためる電子端末。

2つの端末をつなぐ部分にはVAIO株式会社の高い技術が使われ、見た目は1枚の板のような美しい仕上がりです。

素晴らしい。

本当に紙に表示されているような。

すごく良い。見やすい。

寺田倉庫株式会社

[blogcard url="http://www.terrada.co.jp/ja/"]

東京・天王洲にある寺田倉庫株式会社の音楽スタジオ。

野口不二夫さん、ある人物を訪ねました。

世界的指揮者で作曲家でもある鈴木優人さん。野口不二夫さん、世界レベルの音楽家に電子楽譜の使い勝手を試してもらいにきたのです。

素晴らしい。かっこいいな、閉じているのもかっこいい。

早速、演奏してみることになりました。

弾きながらでも触れるだけでスムーズにページがめくれます。

この店舗の曲なら、今の描画ペースでも違和感がない。

さらに、

書き込んでみます。

電子ペーパーには書き込みと消去も可能。演奏の際に役立つと好評でした。

野口不二夫さん、確かな手応えを感じていました。

実は野口不二夫さんに電子楽譜の開発を持ちかけたのは寺田倉庫株式会社の寺田保信会長でした。

野口さんに会ったのは、まだ1年前ぐらい。電子楽譜はプロと一緒にやらなければダメだった。電子ペーパーを開発していたのはソニーでは野口さんなのだから。

これまでにない電子楽譜は野口不二夫さんや音楽に造詣の深い寺田保信会長などプロ同士の関わりで生まれていたのです。

6月上旬にはフランス・カンヌで開かれた国際音楽産業見本市「midem 2016」に試作機を出品。高い評価を得ました。

新たなチーム

今月下旬、野口不二夫さんの姿が南青山のシェアオフィスにありました。

北米・ヨーロッパに展開していきたいと思っている。

企業のアメリカ進出をサポートするbtrax Japanの多田亮彦さんは

サンフランシスコにコワーキング・スペースも持っている。イベントをやってみるとか。

年内にも始まる量産化に備え、PRのためのチームを新たに立ち上げたのです。

本当にこれを成功させないといけない。自分が経験したモノづくりを大きな会社でなくても、できることを証明してみたい。

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