自動車だけでなく二輪の世界でも電動化の波が押し寄せています。
二輪のテスラとも呼ばれる台湾のベンチャー企業が住友商事と組み電動バイクのシェアリング事業を始めると発表しました。
バイク離れが進む日本で存在感を示すことはできるのでしょうか?
Gogoro
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9月28日、住友商事が沖縄県石垣市と提携し、石垣島で電動バイクのシェアリング事業を始めると発表しました。
発表会ではシェアリング事業で使われる電動バイクも初お披露目。

Gogoro(ゴゴロ)のホレイス・ルークCEOは、
バッテリーの交換方法がユニークだから、それが魅力となり台湾で普及に成功した。
台湾のベンチャー「ゴゴロ」の電動スクーター。特徴はバッテリーが交換できるところです。
ゴゴロの担当者は、
スクーターの中には2つゴゴロのバッテリーがある。バッテリーを充電ステーション「ゴーステーション」に差し込む。

台湾ではこうしたゴゴロの充電ステーションが400ヶ所以上あり、電池の残量が少なくなったらバッテリーごと交換してすぐに走り出すことができます。
この仕組みによってゴゴロは電動バイクを台湾で急速に普及させたことから二輪の「テスラ」と呼ばれています。
住友商事はゴゴロに出資し、このビジネスモデルを石垣島で展開、今年度中に充電ステーションを設置するとともに電動バイクを導入して観光客などに貸し出す予定です。
ゴゴロのホレイスCEOは住友商事と共同展開するシェアリング事業が日本でも電動バイクが普及するきっかけになるといいます。
シェアリングで、これまで乗っていなかった人も電動バイクを試してみようという気になる。
ヤマハ発動機株式会社
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日本メーカーでも電動バイクの普及に向けた動きがあります。
さいたま市のJRさいたま新都心駅の駐輪場「さいたま新都心駅東口自転車等駐車場」。
朝の出勤時間帯、1台のバイクが入ってきました。バイクを停め、ある札をかけます。
この札をかけておくとバッテリーを充電してくれるサービスがある。フルの状態にしてもらうことができる。
ヤマハ発動機の電動バイク「E-Vino」。

札をかけると職員がバッテリーを交換してくれます。
バッテリーは常に管理室で充電。
バッテリー切れがなくなるという安心がある。
実証実験
これはホンダとヤマハ発動機、さいたま市の3社が9月から始めた電動バイクの実証実験です。
参加者はさいたま市内に住む27人。電動バイクが交通機関の駅と自宅との間の短距離移動に生かせるかどうかを検証します。
モニターの方は、
駅までばすで来ていた。渋滞などで時間が読めなかったりするので、バイクだと小回りが利くので時間的には読める、通勤が楽になった。
こちらの電動バイクは3ヶ月間無料、その後は1ヶ月4,990円で貸し出します。
現在、二輪車全体の販売台数は約33万台。一方、電動バイクの販売台数は約5,000台とほとんど普及していないのが現状です。
ヤマハ発動機の畠山貴之さんは、
自動車と同じく電動の動力の二輪車が普及するのが最終形。新しい交通手段として選んで欲しい。