巣ごもり生活でインターネット通販を利用する人が増え、去年の市場規模はおよそ12兆円と前の年に比べて22%も伸びました。
それに伴って宅配便の取り扱い数も急増していて配送を担う物流業界ではいま大型施設の建設が相次いでいます。
9月16日に公開された日本最大級の物流施設では新たな試みが始まっていました。
グローバル・ロジスティック・プロパティーズ株式会社
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千葉県流山市のGLP アルファリンク流山 8。
9月16日に竣工式を迎えた物流施設です。
延床面積およそ15万平方メートルの施設に15の企業が入居します。
こちらを建設したのが物流施設を専門に開発・運営する日本GLP。このエリアに8棟の物流施設を建設する計画で、今回の施設は4棟目。
8棟全てが完成すると延床面積はおよそ92万平方メートルと東京ドーム20個分の広さに。
国内最大級の物流施設となります。
日本GLPの帖佐義之社長。
この先の物流の在り方をわれわれなりに表現したプロジェクト。
実は今回、物流施設ではこれまでにない新たな取り組みに力を入れているといいます。
その一つが仕事の休憩時間にくつろげるスペース。カフェのようなおしゃれな空間になっています。
その隣には…
雰囲気の違うスペースがあります。天井に海の映像が映し出されていて辺りは暗くなっています。
実はこちら瞑想のためのスペース。
会社の中でも雑音がない暗い空間というのはないのでこういう場所があるとリラックスできる。テレビ東京にはまずないです。
ほかにもヨガなど体を動かしてリフレッシュできるスペースも。
日本GLPの物流施設では今回初めて導入しました。こうした設備に力を入れた理由が…
人材確保。これは本当に各社頭を悩ませること。
物流施設は大変な仕事といったイメージがあり、なかなか人出が集まりづらい状況でしたが、働きやすい環境を充実させることで人材を集めやすくする狙いがあるといいます。
ほかにも…
こちらには子どもたちがいます。託児所もついているんですね。
子育て中の母親も安心して働けるように託児所も完備しました。
入居する企業は…
GBテクノロジーの黒瀬忠欣社長。
入居したときは本当に人が集まるか疑問があった。
いざ入ってみるときれいな施設で働きたいという声を多く聞くようになり、今は雇用の問題は全て解決した。
そして新たな取り組みも進められています。それがこちらのカフェ。
従来こういった共用部は館内の働く人専用の施設として運営している。
ご覧の通り1階に作っている。
館内で働く人のみならず地域の方々にも自由に使ってもらえる。
業界の中では非常に珍しい取り組み。
実はこちらの物流施設はカフェや広場など一部を開放して、外部の人でも自由に使えるようになっています。
地域への貢献だけでなく物流施設のイメージを向上し、より働きたくなるような施設を今後は拡大していく考えです。
こういった公共性に着目して随時変化している。
物流をサービスとして捉える。新しい視点も生まれてきているので、ますます伸びてくる業界ではないかと期待も込めて考えている。