緊張が続くウクライナではロシアが侵攻する恐れがある日として警戒された16日を迎えました。このウクライナ情勢が深刻化すれば自動車や家電などに使われ、いま世界的に不足している半導体の供給がさらにひっ迫するのではないか、そんな懸念が浮上しています。一体どういうことなのでしょうか。

プーチン大統領「戦争はしない」!NATO「露は軍備増強続けている」
2月15日、ドイツのショルツ首相と会談したロシアのプーチン大統領。

プーチン大統領は欧米に対してウクライナがNATO(北大西洋条約機構)に加盟しないことなどを求めていますが…

現在ウクライナはNATOに加盟する準備ができていないと言われているが、準備ができたら加盟が受け入れられるということだ。

それだと手遅れになるので、いまこの問題を解決しなければならない。

アメリカなどから受け取った回答はロシアの基本的な要求を満たしていない。

不満を口にしたプーチン大統領。その一方…
この外交交渉などの共同作業を継続する準備がある。

「ヨーロッパで戦争はしない?」

もちろん、戦争をするつもりはない。

戦争は望んでいないと強調。

ロシア政府はこの日、ウクライナとの国境近くに展開するロシア軍部隊の一部撤収を発表しました。

金子律人記者。
東京株式市場、朝から買い戻しが入りました。日経平均2万7,000円台を一気に回復しています。

ウクライナ情勢をめぐる緊張が緩和に向かうとの期待から日経平均株価は3営業日ぶりに反発。
しかし、ロシアと対峙するアメリカのバイデン大統領は…

ロシア軍部隊の撤退はまだ確認できていない。

今この時もロシアはウクライナを取り囲むように15万人超の兵力をおいている。

侵攻はまだ十分にあり得る。

警戒を緩めない姿勢を示しました。
またNATOのトップも2月16日に…

NATO ストルテンベルグ事務総長。
ウクライナ国境で今のところ緊張緩和は見られていない。

それどころかロシアは軍備増強を続けているように見える。
