香川県の瀬戸内海が生み出す極上の恵み。

それはハマチ丼。

ん~~

一口食べれば思わずうなる絶品ハマチのヒミツとは?
晩秋を迎えたこの時期、毎年香川県にはある食べ物を目当てに各地から人が集まります。
讃岐うどんに続く香川の新たな名物です。
道の駅源平の里むれ
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瀬戸内海に面する香川県高松市。

この町のとある道の駅にこの時期、長い行列ができる店があります。

お客様のお目当てはこのハマチ丼。

ほかではちょっと味わえない極上のハマチなんだとか。
まず食べてみてという感じ。

食べたら分かる。

やっぱり自慢できる一つ。香川はうどんだけじゃない。

讃岐うどんに続く香川の新名物、絶品ハマチ丼のヒミツとは?

ハマチ丼
高松市東部にある道の駅源平の里むれ。

海鮮食堂じゃこやには毎年この時期、ハマチ丼目当てのお客様が県内外から押し寄せます。


この店で使っているのはただのハマチではありません。
特別な餌で育てられた香川県のブランド魚「オリーブハマチ」です。

オリーブハマチ
オリーブハマチが出荷されるのは秋口から翌年の1月まで。

特にこの時期と1月にかけてが最も脂が乗るといいます。
甘口の醤油ダレに分厚い切り身を漬け込む。

ほかほかご飯の上に敷き詰めて卵と薬味を乗せれば出来上がり。1杯750円。

ん~おいしい。

臭みもなくて、すごくおいしい。

実はこの時期、この店だけでなくオリーブハマチを食べられる高松市内の店には軒並み行列ができるといいます。
嶋野文太さん
絶品のオリーブハマチが作られているのが高松市沖の瀬戸内海。

10メートル四方の生け簀1つあたりにおよそ3,500匹が養殖されています。

東京では百貨店などが取り扱う高級魚に位置づけられています。
こちらは父の代からのハマチの養殖業者、島野養魚の代表、嶋野文太さん。

これがオリーブハマチ。キラキラやろ。

実は嶋野さん、今から10年前、県などと協力しオリーブハマチを生み出すことに成功しました。

香川県の県魚はハマチですから負けたくないという気持ちがあった。

香川県は野網和三郎氏が90年前に世界初のハマチの養殖に成功した地。

その後、ハマチ養殖は香川を代表する産業となりました。
そして10年前、オリーブハマチで香川の名を再び全国に轟かせた嶋野さん。
ヒミツを見せてくれました。
オリーブの葉の粉末。

なんとオリーブの葉をハマチに食べさせていたのです。
香川県はオリーブ産地としても有名。

実ではなく葉に多く含まれるポリフェノールに目をつけたといいます。
餌の総重量に対して「2%」。

2%で20日間が一番効果が出た。

オリーブの葉の粉末を餌のイワシに混ぜて与えるとハマチに大きな変化が起きました。
切り身にして48時間が経っても血合いの色味が変化せず脂もさっぱりとした風味になったです。

養殖発祥の地が生んだ新たなブランドハマチ。
そこには生産者の強い思いが込められています。
オリーブハマチをなくしたくない。

次の世代に渡して、あの人たちがつくったブランド魚がオリーブハマチだと言われたい。
