サムスン電子が日本で21日に発売するスマートフォン。実は海の生物を困らせてきたあるものを部品の材料として有効活用しています。
スマホにも環境意識の波!部品材料に"海の困りもの"
4月7日に発表されたギャラクシーの新モデル「ギャラクシー S22 ウルトラ」。
最新のAI技術を活用し、暗い場所でもきれいな写真が撮れるといいます。
実際に部屋を暗くして撮影すると…
長江優子記者

オレンジ色のパンツが色鮮やかに写っています。暗い場所でもきれいに撮影することができました。
実はこのスマホ、世界初の取り組みが。
サムスン電子ジャパン マーケティング統括
小林謙一さん

海洋投棄された魚網を採取し、リサイクル資源として活用。
部品の一部に使われているのが漁で使う網「漁網」です。
サムスンはオランダの化学メーカーと連携し、海に捨てられた漁網を回収。
再生プラスチックにして電源ボタンやスピーカーなどの部品に使いました。
環境への配慮をアピールすることでMZ世代と呼ばれる10~30代の若年層を取り込みたい狙いです。
サムスン電子ジャパン マーケティング統括
小林謙一さん

若いMZ世代はものが安い、性能がいいだけでなく、環境や社会に貢献しているかも少し意識している。
4月7日にサムスンが暫定値として発表した今年1-3月までの売上高は四半期ベースで過去最高に。
海外では2月に発売されたこのスマホ、販売は好調で売り上げに貢献しました。
スマホで世界シェア1位のサムスンですが、2位アップルが追い上げています。
機能での差別化が難しくなる中、環境への対応で他社に差をつけたい考えです。