蔦屋家電
共働きの主婦やビジネスマンにとって毎日の調理は素早く仕上げたいもの。
そんな中、いまある特徴を持った家電が続々と発売されています。
蔦屋家電のコンシェルジュ、磯野泰攻さんによると、
「時短しつつもおいしく作る」という家電が増えている。
キーワードは「時短」。
ハイブリッドオーブントースター
例えば2016年12月に発売されたトースター「ハイブリッドオーブントースター」。
スイッチを入れるとわずか0.2秒で熱を発する、という超時短のトースター。従来のトースターは温かくなるまで時間が掛かりますよね。その問題を特殊なヒーターを使うことによって解消。
だからトーストがたった2分でこんがり焼けるという忙しい朝に打って付けの製品です。
ハイブリッドオーブントースター
一方、材料を入れれば勝手に調理をしてくれる。、という家電が「ドラムクック」。
時間の有効活用が出来るといいます。
例えば焼きそばの材料を入れて機械にセットするだけで自動で回って勝手に調理をしてくれる、というものです。
株式会社ティ・ユー・エフの大谷良順さんは、
フライパンを混ぜる作業がいらないのが一番の売り。放っておけばいい。
機械が食材を混ぜてくれるので調理中に掃除など別のことができて時間を有効に使うことができます。
時短家電を開発する企業側の狙いとは?
やってきたのは神戸です。
最近、時短家電を売り出した株式会社神明。コメ卸の最大手です。
この会社が開発したのが、カラフルな小型の炊飯器「poddi」。
その特徴は藤尾益人社長によると、
コメの封を破って入れて、水に入れるだけで10分で炊ける。
なんと、たった10分で米が炊けるという超時短の炊飯器なんです。専用の米1パックと水を入れ10分待つと茶碗一杯分のご飯が炊き上がるというもの。
でも味や硬さは大丈夫なんでしょうか?
取材ディレクターが試食します。
とてもやわらかく炊けていますね。普通の炊飯器で炊いた米と全く遜色なく、美味しく炊けています。
たった10分で炊ける秘密は「専用米」。一見、普通のコメですが、実は蒸気を当てて一度水分を含ませ、その後に乾燥させたソフトスチーム米というコメなんです。
一度水分を含んでいるので米を水に浸け置きしなくても短い時間でご飯がふっくら炊き上がるのです。
しかし、コメ卸の会社が何故、時短が出来る炊飯器を作ったのでしょうか?
コメの消費量は減っている。食べてもらうための1つの策として時短というのはずっと考えていた。
超時短にすることで、これまで自炊していなかった人たちにも買ってもらいコメ離れに歯止めを掛けたい、という狙いがあるのです。
現在はネット販売のみ。炊飯器としては破格の4,980円で販売しています。
30分、40分で炊ける炊飯器はあるが、洗ったり浸け置きしたりすると2時間仕事。面倒くさい部分を取り除いていけば、億劫になった人たちにも気に入ってもらえるのでは。
これまで調理家電に縁がなかった人たちも取り込めるかもしれない超時短。調理家電の新たなキーワードになりそうです。
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