ラーメンを使った一見、突拍子もない食べ物。しかし、それには作り手のある強い思いが詰まっていました。
ラーメンバーガー
福島県喜多方市、物産展が開かれていました。
そこに人だかりが…
何がそんなに人気なのでしょうか?
ラーメンバーガー
ラーメンバーガー?
道の駅「喜多の郷」
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ラーメンバーが作られているのは喜多方市内の道の駅。
中にあるレストラン「ふるさと亭」の厨房を覗くとありました、「ラーメンバーガー」。
休日には1日100個売れるといいます。
そのラーメンバーガー(350円)、麺でできたバンズは外はカリカリ、中はモチモチ、はさまっているのはネギ、チャーシュー、メンマなどラーメンと同じ具材です。
一体、どんな味が?
ラーメンそのもの。
チャーシューがやわらかい。
このメニューを生んだのが地元出身の料理長、長谷川義紀さん。
喜多方を盛り上げたい一心で開発しました。
当時、ご当地バーガーブームがあって、喜多方と言えば喜多方ラーメンなので。
喜多方ラーメン
名物「喜多方ラーメン」。
醤油ベースの濃厚な鶏ガラスープとよく絡むちぢれ麺が特徴です。
それをどうやってバーガーに?
麺は通常のラーメンと同じ。この麺をラーメンより長めに茹でて、一度水で締めることで麺にコシを出します。
それを専用の焼型に投入。
表面をカリッと焼いて、中はもちっとした食感を残す。
15分ほどで焼きあがります。これで外はカリカリ、中はモチモチのバンズが完成。
そして味付けにも喜多方ラーメンと同じスープを使用。これに片栗粉を混ぜてとろみをつけ、スープそのものをタレにしています。
麺に使う小麦粉やネギ、チャーシューは地元、福島県産です。
長谷川さんもこだわり
このバーガーを生み出したの10年前の2009年。当時は行列が店の外まで伸び、売り上げは今の3倍以上ありました。
しかし、その矢先に東日本大震災が発生、福島は風評被害に見舞われ、客足はぱったりと途絶えました。
その時、
がこだわったのは、
放射能検査をした野菜は普通に出荷されていた。八百屋さんい頼んでなるべく地元のものを仕入れた。
あえて地元の食材を使い続けたのです。
ラーメンバーガーで喜多方を盛り上げるという志を貫きました。
そして長谷川さんは赤字覚悟で3年間、全国のイベントで喜多方ラーメンバーガーをPR。
トヨタの豊田章男社長も足を運んでくれました。
そうした努力のかいあって、今ではお客様が遠方から訪れるようになったのです。
千葉から来ました。
神奈川県から。想像以上。
そして、新たなチャレンジも、2017年に売り出した中華まん、中にはやっぱり喜多方ラーメンが…
やっぱり来た方に来てもらいたい。地元食材を使えば、そこから元気になっていく。