今年も残すところあと半月となりました。
年内にはいろいろと締め切りがありますが、その1つがふるさと納税です。

1年間を通して申し込みができますが、毎年締切が迫る12月に利用が集中する傾向があり、平均寄附金額は1月~9月の7倍にも増えます。

締め切り間近のいま、ふるさと納税をめぐって新たな競争が加熱しています。

ふるさと納税
街で聞きました「ふるさと納税」やったことがありますか?

牛肉を頼んだ。3万円くらい、今月です。

12月に入ってからやった。

物が届いたときに「良かった」と思う。

やっとかないと損かなというのはある。

今月末の締切を前に多くの人が駆け込みでふるさと納税を利用していました。

株式会社トラストバンク
[blogcard url="https://www.furusato-tax.jp/"]
この駆け込みシーズンで利用者を獲得しようと新たな一手を打ち出したのが国内最大級のふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」。

ふるさと納税未経験者を集めたイベントが開かれていました。

一番上に「ふるさとチョイス」のロゴがある。

これをタップするとメルペイが導入している152の自治体のお礼の品や自治体が表示される。

参加者が開いているのはフリマアプリのメルカリ。

ふるさとチョイスは今回、メルカリのスマホ決済サービス「メルペイ」と手を組み、ネット決済機能を使ってふるさと納税を手軽に利用できるようにしました。

その背景にあるのは未経験者のこんな声です。

仕組みがよく分からない。

周りにやってる人もいないと聞きにくかったり。

いろいろ埋めなければいけない。所得とか。

よく分からなかったので先に進めなかった。

実はふるさと納税は全体の利用率が2割程度といまだ低いのが現状です。

普段から使っているアプリと連携させることでハードルを下げ、1,450万人といわれているメルカリの利用者を取り込むのが狙いです。

トラストバンクの宗形深さん、
われわれとしてはふるさと納税が次のステージに向かっていると思っている。

今回、メルペイとやることでより簡単に寄付や地域社会貢献できる環境ができる。

地域を思う気持ちでふるさと納税をしてほしい。

株式会社カリーグズ
[blogcard url="https://furu-sato.com/"]
総務省が6月に始めた新ルール。
返礼品は地場産品でかつ寄付額の3割以下に抑えられました。

100億円還元キャンペーンなどを行い全国の1割にあたる498億円を集めた泉佐野市なのど4つの市町村は制度から締め出されました。

自治体間の競争は一服したかに思われましたが…
ふるさと納税ガイドを運営するカリーグズの福田航太CEO、
利用者にとってお得な返礼品はまだまだある。

還元率では3割以上。

こう話すのはふるさと納税のポータルサイトを比較するサイトを運営する福田さん。
このサイトでは独自に算出した還元率ランキングを載せています。

1位は99.9%。

鹿児島県志布志市の黒毛和牛。

2万5,000円寄付したら2万5,000円近くの価値あるものが家に届く計算です。
これをネットショッピングで買おうとすると大体500g6,180円で販売しているので、2,020gで頼んだらいくらになるかを計算して還元率を算出。

ランキングベスト70まで出していて、一番低いものでも還元率59.6%。

1万円寄付したら6,000円相当のものが来るというものです。
そのカラクリは3割以下というのはあくまで自治体の調達額の3割だからです。

返礼品を仕入れいている自治体が業者から安く仕入れているというケースが想定される。

なかにはこんな自治体も。
泉州タオルという地場産品のタオルとボーズのスピーカーがセットになっている。

海外メーカーの高額家電を地元産品とセットで提供していたのは大阪府熊取町。

町役場に電話すると、
個別、具体的なことはお答えすることはできません。

と回答しました。
株式会社アイモバイル
[blogcard url="https://furunavi.jp/"]
総額100億円のアマゾンギフト券が当たる。

泉佐野市の復活を匂わすこのキャンペーンを始めたのは…
ふるさと納税サイトの1つ、ふるなび。

ふるなびの馬見塚有里恵さん、
泉佐野市は返礼品ですが、こちらは「ふるなび」独自のキャンペーン。

他社との差別を図るため独自で工夫しながらサービスを展開している。

いま新たに加熱しているのがポータルサイト間での競争です。

ルールの厳格化により返礼品での差別化が難しいため、利用者がよりお得感のあるサイトに流れるからです。
市場シェア20%を当社の目標としている。年末の駆け込みの時期になるので。

一方、楽天ふるさと納税では楽天の他のキャンペーンと合わせることで返礼品とは別に最大30%相当の楽天ポイントが還元されます。

各サイトが身銭を切ってまで新規ユーザーの獲得に力を入れる理由は?
市場が拡大していくまではポータルサイトがキャンペーンを行い、市場を大きくしていくとは続く。
