高額な返礼品で人気だったふるさと納税ですが、今年6月から「返礼品は寄付額の3割以内」や「地場産品に限る」などの基準が設けられました。

そんな中、いま注目を集めているのがワケあり返礼品です。一体どのようなものなのでしょうか?

株式会社トラストバンク
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都内で8月26日に開かれたふるさと納税のイベント。

地方特産の返礼品が並んでいますが…
よく見ると梨は傷ついています。

実はこちらに並んでいる商品、全て台風などの被害で商品の価値が落ちた農産品です。

戸室穂美キャスター、
鹿児島県・徳之島のマンゴー。小ぶりなことや色むらがあるということで市場に出回りにくいということです。
甘い。実が柔らかいです。

このマンゴーの返礼品、1万8,000円以上の寄付で7月から100セットで募集をかけたところ、多くの寄付が集まりすでに売り切れています。

自治体はこのようなワケありの農産品を返礼品にすることで地域の生産者を支援する動きを広めています。

ふるさとチョイスを運営するトラストバンクの齋藤萌さん、
寄付者にもこうした品があることを知って寄付をしてもらい、農家の支援につなげてもらいたいと思う。

佐藤克弥さん
現場を訪ねてみると…

山形県天童市のリンゴ農家。

リンゴ生産者の佐藤克弥さん、
へこみなどがあって売り物になるか微妙。

実は6月にひょうが降り大きな被害が出たのです。

9割ぐらいダメだと思う。

こちらの果樹園の被害額は100万円以上にも上っています。

天童市は農家を支援するためひょうの影響で傷ついたリンゴをワケありの返礼品として出品しています。

天童市のふるさと納税推進室、高橋哲也さん、
売り物にならず捨てるしかないものを拾ってもらえるということで生産者から感謝の声をもらっている。

ワケありリンゴの寄付額は1万円以上で天童市は1,000口分の返礼品を用意しています。

ふるさとチョイスでは4月から地域支援型の商品をカテゴリーに組み込み、寄付額は1億1,200万円にもなっていて新たな支援の形として今後も広がりを見せそうです。
