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[WBS] 活況!ふるさと納税!「体験型」返礼品が人気に

2016年6月9日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

大多喜町

千葉県大多喜町。

街中で目立っているのが黄色い「ふるさと感謝券」ののぼりです。

大多喜町では2014年12月にふるさと納税の返礼品として「商品券」の発行を始めました。

1万円を寄付すると7,000円分の商品券が貰えるとあって人気に火がつきました。

2015年には町の税収の約10億円の2倍近い約18億円のふるさと納税の寄付がありました。

町には商品券の需要を狙い地域と関係のないブランド品を販売するネット通販業者なども現れました。

大多喜町は5月下旬、総務省の通達を受けて地域の振興につながらない商品券の発行を中止することを決めました。

ヨシカワデンキ

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町の電器店を訪ねると店主の吉川文章さんは

残念だなと思った。

この店では東京などからもお客様が来て商品券で扇風機や掃除機など2~5万円の商品がよく売れたといいます。

特需がずっとあった。無くなるのは大きな打撃。

ふるさと納税

全国のふるさと納税の寄付額の合計は、この1年で3倍ほどに増加したものと推測され、自治体は競うようにお得な食材を返礼品に加えていました。

そんなふるさと納税に新たな動きが広がり始めています。

前橋市

群馬県前橋市に訪れた仁平さん一家。

去年からふるさと納税を始めた。子供に面白いイベントがないかと。

上毛電気鉄道株式会社

[blogcard url="http://www.jomorailway.com/"]

群馬県を東西に走る上毛鉄道。

前橋市にふるさと納税で5万円以上寄付すると返礼品で上毛鉄道の「運転体験」ができます。

運転シュミレーターで操作方法の講習を受け、制服に着替えると出発です。

運転できるのは車庫から駅までの約100m。
この区間を2往復できます。

6歳の二平匠くんは

ちょっと難しかった。

父親の二平孝彦さんは

子どもでも電車は動くんだってビックリしました。

修了証がもらえる演出もあります。

原嶋屋総本家

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体験を終えた仁平さん一家が向かったのは前橋市のB級グルメ「焼きまんじゅう」の原嶋屋総本家。

ふるさと納税の返礼品の体験で町を訪れ、その流れで地元で消費します。

二平孝彦さんは

思い出作りにふるさと納税を活用できればいい。

前橋市の狙い

自転車の街を標榜する前橋市は30万円相当の競技用の自転車を100万円の寄付の返礼品にするなどして話題を作り寄付を1年で3倍の9,168万円にしてきました。

今回の体験型返礼品の狙いについて前橋市政策部の阿佐美忍さんは

これをきっかけに上毛鉄道と前橋市を知ってもらい、2度3度、前橋市に来てもらうことを期待してメニューに加えた。

紀北町

三重県南部の紀北町。

牡蠣や伊勢海老などの漁業が盛んな港街です。

早朝、名古屋市から来た三谷耕史さん。

この日を楽しみにしていた。

船に乗り込み沖合に向かいます。
そこにあったのは海に浮かぶ海上釣り堀です。

カタチの良いマダイに、高級魚のマハタ、大物の高級魚が次々に釣れます。

紀北町ではふるさと納税の1万円以上の寄付の返礼品に「海上釣り堀体験」を用意しています。

2015年10月に開始し、これまでに150件の利用がありました。

三谷耕史さんは月に2回は紀北町を訪れ釣りやキャンプを楽しむようになったといいます。

何回もここに来て紀北町が好きに、納税して招待してくれるのは嬉しい。

この日、三谷耕史さんが釣った魚は17匹。

全て持ち帰ることが出来ます。

道の駅海山

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三谷耕史さん、釣りのあとは仲間たちと道の駅に向かいます。

釣った魚の調理に使う地元特産のポン酢や味噌などを購入します。

体験型の返礼品

紀北町は体験型の返礼品をさらに開発する方針です。

紀北町財政課の上野和彦課長は

林業の間伐体験、山の体験、農作業の体験。来てもらうことで紀北町の魅力を感じてもらう。

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