焼き鳥の日
8月10日は「8(やき)10(とり)の日」、「焼き鳥の日です。」
この日は普段200円の焼き鳥が1本10円。
それを目当てに店先には長蛇の列が出来ていました。
8月10日は「焼き鳥の日」で焼き鳥が10円だから飛んできた。
限定1,000本が飛ぶように売れていきます。
友達から電話を頂いて、今日「焼き鳥の日」だから5本で50円と。
実は今、「○○の日」といった記念日を決める企業などが増加しています。
8月10日を焼き鳥の日としたのが焼き鳥の老舗「株式会社鮒忠」です。
株式会社鮒忠
[blogcard url="http://www.funachu.co.jp/"]
安孫子由美副社長は
70年間、焼き鳥と歩み続け、創業者の根本忠雄が「焼き鳥の父」と呼ばれるようになった。
1946年、川魚料理店として浅草に開業した株式会社鮒忠の創業者が川魚が獲れない冬をしのぐため焼き鳥を庶民的な価格で販売しました。
これが大ヒット。
その後、全国に40店舗を構えるようになりましたが低価格の焼き鳥店などが登場。
差別化を図り、老舗店としてのブランドを高めるために「焼き鳥の日」を思いついたのです。
「焼き鳥の日」はネットやSNSを通じて広がっている。全体の売り上げは記念日だけで3割アップしている。
記念日の効果を徹底検証します。
株式会社明治
[blogcard url="http://www.meiji.co.jp/"]
ヤッホー!
8月10日、東京・新宿駅前の広場。
ここで行われていたのは翌日、8月11日を控えた山の日ならぬ「きのこの山の日」のイベント準備です。
株式会社明治の菓子マーケティング部、木原純さんは
「きのこの山」、山という字を冠して40年、記念日協会からも制定したいと声をもらったので、山の日に正面から便乗させてもらった。
株式会社明治は今年、8月11日の山の日に合わせて「きのこの山の日」を記念日として制定し、認定を受けました。
そして記念日に合わせてロゴも新調しました。
きのこの笠で数字の8を、軸で11を表しています。
このロゴがいろいろな人に理解を得られやすくて、「面白そうな記念日だね」ということで前向きな意見をもらっている。ロゴで会社が一つになった。
こうした企業による記念日制定の火付け役となったのが江崎グリコ株式会社が始めた11月11日の「ポッキー&プリッツの日」です。
「ポッキー&プリッツの日」は意識しました?
意識していないといえばうそになる。お客様とどういう価値観を共有したいのかは違うと思っているので、グリコさんがしている取り組みをそのまま模倣することはない。
今回、株式会社明治が企画しているのが消費者体験型のイベントです。
ヤッホー!
参加条件は「山の日」にちなんで「ヤッホー!」と叫ぶだけ。
声の大きさに合わせて「きのこの山」をもらうことができます。
最大50個の「きのこの山」を貰うことができます。
このイベントに担当者は期待を膨らませます。
毎年、毎月、食べる方はまだそんなに多くないと思っている。こういう記念日をきっかけに「きのこの山」を食べてもらいたい。それだけでも経済効果は計り知れないと思っている。
江崎グリコ株式会社
[blogcard url="https://www.glico.com/jp/"]
江崎グリコ株式会社のポッキーはド派手なパフォーマンスで記念日を盛り上げてきました。
2013年11月11日、午前11時11分。
高度1,111mを目指してポッキー型のロケットを打ち上げました。
ニコニコ生放送などで流され、約8万人が視聴しました。
こうしたイベントを毎年開催することで「ポッキー&プリッツの日」は認知度はいまや9割。
11月11日の週の売り上げは通常と比べて1.5倍にもなるといいます。
そんな江崎グリコ株式会社が力を入れているもう一つの記念日が8月1日の「カフェオーレの日」です。
カフェオーレ
[blogcard url="http://www.cafeore.jp/info/"]
なぜ8月1日なのでしょうか?
マーケティング本部の井岡俊之さんによると
牛乳の日が6月1日、コーヒーの日が10月1日。その間をとり50対50のカフェオーレが8月1日ということで制定。
カフェオーレは1979年の発売から37年になるロングセラー。
定番商品ならではの悩みがありました。
何も動かない商品だと、年齢が上がって「エイジング」してしまう。
記念日を作ることでスーパーなどの店頭で売り場を拡大したり、イベントを行ったりするなど、商品をPRする場が設けやすくなります。
カフェオーレは8月1日前後にイベントを実施したとき、通常より1割ほど売り上げが伸びたといいます。
記念日はそこでひとつ山をつくるきっかけになる。売り上げの山や、皆さんに親しんでいただく山。
一般社団法人日本記念日協会
[blogcard url="http://www.kinenbi.gr.jp/"]
こうした記念日を認定しているのが「一般社団法人日本記念日協会」。
実はいま、1,400件を超える記念日が制定されているのです。
加瀬清志代表理事は
登録されるとホームページにアップし、数万件のアクセスがある。テレビや新聞でも紹介されるのでPR効果は高い。
登録費用は1件10万円。
登録件数は年々増加し、2015年は176件。
今年は200件を超えるハイペースです。
必ず翌年も同じ日が来るので、何年も記念日をアピールすれば効果は増幅する。
記念日を活用した商品のPR合戦はますます熱を帯びそうです。