街の中の謎や疑問を調査する「謎解きラボ」。
今回は駅の外でも急激に増殖しているというコインロッカーの謎です。
コインロッカー
探しても見つからない。大きいものだから探すのが大変。
空きが少ないので量を増やしてほしい。
駅には必ずあるコインロッカー。
何故いま増えているのか、その秘密に迫ります。
東京ステーション開発株式会社
[blogcard url="http://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/"]
1964年、東京オリンピックが開催された年、日本の駅、新宿駅構内に初めてコインロッカーが置かれました。
東京駅の八重洲口、16ヶ所に合わせて749個のコインロッカーがあり、この1年間で1割以上、85個も増えました。
利用客に好評なのが構内にあるコインロッカーの空き状況が一目で分かるシステムです。
東京ステーション開発の松重佳奈子さんは、
「探し当てたコインロッカーが満杯だった」という声が多かった。先に調べてもらいロッカーに行けるようにと設置した。
駅郊外のコインロッカー
ところが最近は駅の外にもコインロッカーが増えていました。
もともとゲームセンターがあった場所、約14畳のスペースに212個のコインロッカーがひしめき合っています。
利用客も結構多いようです。
しかし何故、駅の外のロッカーを利用するのか?
駅のは全部埋まっている。
駅のは400円でここの倍。200円で安かったから。
株式会社フジ
[blogcard url="http://www.fuji-ya.co.jp/"]
なかには駅から歩いて10分の路地裏にも。
東京・御徒町にあるコインロッカーは12時間で100円からという激安コインロッカーです。
よく見てみると62個のコインロッカーの内、約3分の2が使用中。
そこに管理会社のスタッフがやって来ました。週に1回、超過料金1,000円を超えた荷物を回収していくといいます。
コインロッカーの中から出てきたのはビニール袋に入った雑誌です。
フジサービスの菅松義夫さんは、
毎週5~6個程度は回収している。人目につかないところを探して使うお客様もいるので。
駅から離れていますが、1月の売上の平均は約20万円といいます。
激安コインロッカーを手掛けるのはフジという会社。全国800ヶ所で運営しています。
様々な空きスペースをコインロッカーに変えてきました。
伊藤貴康社長は、
今はコインロッカー不足。旅行客に対して足りていない。コインロッカーはまだまだ必要。
最近は変わった注文も舞い込んでいます。自転車の迷惑駐輪対策としてコインロッカーを置きたいというのです。
土地の所有者は設置費用などの初期投資はゼロ。月の売り上げの4割を収入として得る仕組みです。
低いリスクで始められるのがこのビジネスの強み。
最初の目論見と違っても移動可能。次の場所で新たなトライができる。
コインロッカーの謎、空きスペースを有効活用し新たなビジネスチャンスが広がっていました。