メルカリを始めとするフリーマーケットアプリの市場は3年間で2倍となり、およそ2兆円といわれる中古品市場の3分の1に迫る規模まで成長を遂げています。

いわゆる不用品の活用が広がる中でフリマアプリ「ラクマ」を展開する楽天が11月25日に新たなサービスを開始しました。
フリマアプリに出品する際の今までにない便利な方法とはどんなものなのでしょうか?

楽天株式会社
[blogcard url="https://fril.jp/"]
東京都杉並区で一人暮らしをしている会社員の渡邊彩花さん。

この日、引っ越しの準備をしていました。
「どういう仕分け方か?」
奥は持っていくもので、手前は使わないもの。

渡邊さんが行っていたのは新居に持っていく荷物と不用品の仕分け作業。
手前の不用品を入れる段ボールには使い古した服や昨年買ったというニットのセーターまで。

丈が短くて着なくなったので。

不用品となったのは洋服やぬいぐるみなど全部で6点です。

その後、引越し業者が他の荷物を外に運び出していると、

こんにちは、佐川急便です。

あの不用品が入った段ボールを引き取ったのは佐川急便。
不用品はそのままどこかに運ばれていきました。
フリマ引越
実はこれ、楽天が11月25日から始めた新たなサービス「フリマ引越」。
引っ越しの荷造りの際に出た不用品を専用のダンボールに詰めて送るだけで、フリマアプリ「ラクマ」に出品してもらえるというものです。

今回、楽天は引っ越しの関連サービスを手掛けるグライド、荷物の預かりサービスを展開するトランクの2社と手を組みました。

楽天の事業開発課、土屋信博さん、
家で保管する物のスペースが減ってきている。

そういった不用品の処分が課題で皆さん、ごみを捨ててしまうのが多い。

地価の高騰で住宅の敷地面積が減少し、収納スペースも狭くなるという傾向から捨てられてしまう不用品が多いのだといいます。

今回、フリマアプリへの新たな接点を作ることで不用品を無駄にせず、中古品市場をさらに盛り上げる狙いです。
また楽天にはこんな狙いも…
フリマアプリ自体の認知度については皆さんが知っているが、まだ出品が面倒だったり、どのように取引したらいいのか分からないお客様もいる。

これまでにフリマアプリを使ったことがないお客様に出品代行で全て対応することでハードルもかなり下げられる。

他社との連携で出品しやすくすることで、これまでラクマを使ってこなかった新たなお客様の開拓を狙います。
株式会社トランク
[blogcard url="https://www.trunk-inc.com/"]
先程の渡邊さんの引っ越しで出た不用品は楽天と提携するトランクの預かり倉庫に届いていました。

まず始まったのは商品の撮影。

トランクが開発したアプリで写真を撮ると背景だけを白くキレイに写すくことができます。

実はここが重要なポイント。
トランクの嶋勇輝さん、
影とか黒ずんでしまうところも全部真っ白にすることで「買いたい」「着たい」とか思ってくれる。

その他、服のサイズや使用感など詳細を書き加え、商品の状態などを元に値段を付ければラクマに出品完了です。
渡邊さんの不用品も無事出品されました。

今までフリマアプリを使ってこなかった渡邊さんは、
いらないものを詰めて渡すだけなのでとても楽。

出品した不用品がラクマ上で売れた場合、売り上げから送料を含めた手数料を引かれた金額が手取りとなる仕組みです。

自分で不用品だから売れないと決めつけずに、いったん今回のサービスで不用品を提供して、その中で価値がある物が眠っていると気付いてもらえば。
