株式会社フードアンドパートナーズ
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新宿高島屋で11月16日にオープンするのは新感覚の発酵食品カフェ「Kouji & Ko(コウジアンドコー)」。
百貨店の株式会社高島屋と刃物製品で知られる貝印株式会社とが2015年5月に設立した合弁会社、株式会社フードアンドパートナーズによる新しい「発酵スタイル」ブランドの第一号店です。
料理は和のイメージとはかけ離れたオシャレな見た目のものばかり。
しかし、その多くに塩麹や味噌など日本の伝統的な発酵食品が使用されています。
相内優香キャスターは、
本みりんを使ったモンブランです。みりんを使っている言われなければ分からない。甘すぎない優しい甘さが口いっぱいに広がります。
みりんを使用した珍しいデザートのほか、塩麹マリネのデリや発酵ドレッシングのサラダなど、発酵食品をこれまでにない形で提供することで新たな日本の食ブランドを世界に向けて発信したい考えです。
株式会社フードアンドパートナーズの神津茂樹社長は、
発酵の幅広い素材を生かして従来にない幅で新しい提案をしたい。会社としては数年以内に10億円という売り上げを目指したい。
株式会社高島屋がここに新店舗をオープンさせるには別の理由もあります。
コウジアンドコーコウジアンドコーがある8階の婦人服売場は2017年春には健康に特化したフロアにリニューアルするという新宿高島屋。
それに先駆けてオープンした健康志向のカフェと合わせて集客を狙います。
新宿高島屋の高田明宏副店長は
物を普通に売っていては売れない状況になっている。今までの百貨店は別のフロアだとか、それぞれのカテゴリーごとに提供していたが、今回は健康志向・ウェルネス志向というライフスタイルに合った売り場をつくる。
株式会社FARM8
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そして米どころ新潟県でも地域特有の発酵食品に目を向ける動きが始まっています。
新潟県長岡市にある「株式会社FARM8(ファーム8)」。
地元の特産品を使ったユニークな商品を開発しています。
ここでいま人気なのがジェラートです。
実はこれは樺沢敦社長によると、
酒粕に乳酸菌を入れてフローズンヨーグルト風のものができないかということでジェラートを作った。
日本酒づくりの過程でできる酒粕を使ったジェラートなのです。
酒粕自体は健康に良い素材。それが酒蔵でなかなか活用できていない、行き先に困っているという話があった。
酒粕ジェラート「mui」の原料を提供するのが小千谷市の新潟銘醸株式会社です。
新潟銘醸株式会社
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この蔵元では年間60万リットルの日本酒を作るのに対して70トンの酒粕ができるといいます。
一部は500グラム300円で市販していますが、吉澤義孝品質管理部長によると
一般の消費者が使うのは少なくなっている。廃棄するのもある。
日本酒の消費量の減少を受けて全国の日本酒製造所も激減。
国内最多の酒蔵を持つ新潟も例外ではありません。
そこで廃棄されるほど余った酒粕を有効活用し、生き残りを図ろうというのです。
株式会社FARM8の樺沢敦社長は女性や子どもにも親しみやすいジェラートにすることで消費者の見る目も変わると見ています。
日本酒が苦手な人でも食べられるとか、酒粕に限らず日本酒や酒造り、米などを見直すきっかけになってほしい。