フレックスジャパン株式会社
[blogcard url="http://www.flexjapan.co.jp/"]
千曲川で有名な長野県千曲市にズドンと構えるフレックスジャパン株式会社。
何を作っているのか、広報の北沢一憲さんに聞くと、
ワイシャツを作っているメーカーです。
フレックスジャパン株式会社はメンズ&レディースのワイシャツを製造し卸し、販売をしている会社です。
これだけは国内生産をしているのが、
お好みオーダーシャツを作っています。
フレックスジャパン株式会社が自信を持って国内生産するのはオーダーシャツ。
オーダーシャツ
年間約1,000万枚のシャツを作っていますが、そのうちの98%は海外生産。残りの2%は長野県千曲市と熊本県天草市。
お手頃価格のワイシャツはミャンマー、インドネシア、バングラデシュで大量生産。
サイズやデザインがひとつひとつ違うオーダーシャツは日本だけで製造しています。
フレックスジャパン株式会社の国産オーダーシャツは年間12万枚売れています。
縫製工場
人気の理由を探るため本社の縫製工場へ。
すると色んな柄の組み合わせのタイプを一枚ずつ手作り。
ここにはオーダーシャツ作りに欠かせないある人物がいるんだとか…。
本社工場の小山幹人工場長曰く、
シャツ業界の生き字引と言われる大先輩。
おやま、生き字引がこちらに、山口道子さん(85歳)。
いったん60歳で定年でお辞めになったんですが、工場で指導をここ3年みっちりやって頂いています。
定年までバリバリ働いていた山口道子さん。その高い縫製技術を買われ3年前に現場に復帰。
お願いしたのは現会長の矢島久和会長(88歳)。
山口道子さん
オーダーメイドになると自動機は使えない。縫製は手仕事なので熟練の技が必要。
今は若手の育成が中心ですが、難しい工程などここぞという時には山口道子さん自らがミシンで縫う事もあります。
この日は出番がやってきたようです。
山口道子さんはどんな作業を行うのか?
襟腰と襟羽を接合する工程になります。
シャツ作りでも難しい工程のひとつ「襟作り」。襟は襟羽と呼ばれる1枚の布を襟腰と呼ばれる2枚の布で挟んでできているそうで、
3つの部品を持たなければいけない。その手つきが非常に難しい。
襟羽のほうはカーブになっているのに2枚の襟腰はほぼ真っすぐ。これをうまくずらしながらピッタリに縫うのは熟練の技が必要です。さらにオーダーシャツは襟によってカーブの具合も違えば布の硬さも千差万別。
さあ、山口道子さん。難しい作業をいかに仕上げるのか?
3枚の生地を重ね合わせカーブと直線を合わせながら慎重に縫っていきます。
合わせて縫っている。端をきちっと合わせて3枚合わせる合わせ方。襟のカーブの通りに合わせて。
山口道子さんの手元を確認すると左手で一番上の襟腰を、右手で真ん中の襟羽と一番下の襟腰の2枚の布を持っています。カーブを縫っているのにまるで直線を縫うかのように針を進めます。
布の厚みや硬さに合わせてペダルの踏み加減を微調整。先端の丸みを帯びた部分も一気に仕上げます。
どうやら出来上がったご様子。上手くいかないと襟が波打ったり、丸くたわんでしまったりしますが、山口道子さんの仕上がりはピシっとキレイ。
現役時代、どの種類の生地にどんな糸や縫い方が合うか、ノートをつけ研究していた山口道子さん。今、その経験を若手スタッフに伝えているのです。
伝統の技は日本人だけでなく、
「みなさんはどちらから?」
ミャンマー。
研修で日本に来ているミャンマーの作業員の方々。もちろんミャンマー語でレクチャー。
山口道子さんに働く上での信念を伺いました。
手間ばっかり取ってたら生産性が上がらない。きれいに、速く、やりやすく。その3つが私の狙い。
丁寧でキレイなオーダーシャツを作ってフレックスジャパン株式会社の年間売上は110億円。
まだまだとびっきりのオーダーシャツを作り続けてください山口道子さん。
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