自分好みにしてくれるオーダーメイド商品を格安で提供する企業が増えています、。
大手を凌ぐクオリティで低価格を実現したベンチャーの挑戦にフォーカスします。
フィットミー株式会社
神奈川県に住む福本亜紀子さん。待ち侘びていた荷物が届きました。
中に入っていたのはワンピース。
実はこれオーダーメイド。福本亜紀子さんの好みや柄を組み合わせた世界でひとつのワンピースです。
ぴったりイメージ通り。売っていないことは付加価値。
福本亜紀子さんが頼んだのは女性用オーダー服専門サロン「Fit Me」。
この日は2ヶ月に一度のオーダー会。7日間で約200人のお客様が集まりました。
1,500以上の新作生地から欲しい服を好みに合わせてオーダーしていきます。
娘とおそろいで作ってもらう。財布にも優しくてありがたい。
驚きはその価格。どんな生地を選んでも一律の価格で購入ができます。相場より3~4割安いといわれています。
安さの理由
一体なぜ安さを実現できるのでしょうか?
このシステムを考案した星田奈々子は、
パターン(型紙)を作らずに仕立てる。そこがコストを抑えられている理由のひとつ。
オーダーメイドの服は型紙作成、仮縫い、本縫いという流れが一般的です。しかしここでは型紙作成と仮縫いを省きます。
目を付けたのはベトナムの縫製工場。日本とは違い型紙を作らない方法で縫製しています。
これを日本でお直しをして完成です。
10年で約1万件の注文を受けました。
既製品だと「丈が長い、短い、入らない」そういうニーズが多い。宣伝は一切していないが、お客様はたくさん来てくれている。
株式会社Regal Guitar Instruments
一方、オーダーメイドのギターを格安で提供するベンチャーも登場しました。
群馬県前橋市の2015年に創業したギター工房「株式会社Regal Guitar Instruments」です。
ネックもうちょっと薄くかな。
藤原達矢社長、アコースティックギターのオーダーを受けていました。
ネックの形を変えますか?
どんな形のギターでも相場の半額程度で提供することができるこの工房。そのヒミツとは?
一人一人の職人がすべての作業を一貫してでき作業のスピードアップにつながっている。
大手メーカーはオーダーメイドの場合、大人数の分業制で生産するのに対して、ここでは切削、研磨、塗装、組み立てと一体生産し3人の職人全員がすべての工程に対応できます。
これにより人件費が大幅に抑えられ、かつ製造日数も半分で済みます。
きっかけは大手楽器メーカーで働いていた時の苦い経験でした。
楽器を弾けるスタッフが珍しいという現場も多い。お客様のこういった音が欲しいという悩みに応えられるケースが非常に少なかった。
細かい要求にも応えられることでアマチュアからプロのギタリストまで注文が絶えないといいます。
ギタリストのgohさんは、
確実に自分好みにできる。工房に直接行って「もうちょっと削って」とかもできる。既製品とは全然違います。
藤原達矢社長は、
1本いいギターを買うのであれば同じ値段もしくはそれより安くオリジナルを作った方が音楽業界、楽器業界が活性化する。
オーダーメイドは高いというイメージを覆すベンチャーの挑戦。真価が問われるのはこれからです。
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