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[モーニングサテライト]【ふちこの突撃マーケット】中国向け越境EC 最新トレンドに迫る![株式会社 ファイヤーワークス]

2022年4月5日

モーニングサテライト

マーケットや経済の旬の話題をお届けする「ふちこの突撃マーケット」です。

今回のテーマは「中国向け越境EC 最新トレンドに迫る!」。

越境EC は国境を超えて行われるeコマース、インターネット通販のことです。コロナ前まではいわゆる爆買い、インバウンド消費というものがすごかったのですがそれに代わってEコマースが脚光を浴びています。中国政府の発表によると日本の商品に対するニーズが一番強いということですが、商品別でみると定番の化粧品以外にいまビンテージ雑貨が注目を集めてます。日本のビンテージ商品をEコマースで買うという新たなトレンドを取材しました。

対中国Eコマース!インバウンド消滅もアイデアで勝負

東京・代官山にあるビンテージショップ「Hedy」。新型コロナの問題が起きる前はやはり売り上げの多くをインバウンド消費、特に中国人観光客による消費が占めていたといいますが、新型コロナの感染拡大で状況は様変わりしました。

ファイヤーワークス Hedy事業部長
布施杏奈さん

今まで来ていた顧客はほとんどゼロになってしまったと店を閉める時期もあったのでかなり売り上げが減ってしまった。

店舗では客足は戻っていませんがネット販売に方針転換したことで売り上げは大きく回復したといいます。

ファイヤーワークス Hedy事業部長
布施杏奈さん

今、越境ECは日本のECを上回って3年間で売り上げは約10倍に伸びている。

3年前に比べて売りが下が10倍にも伸びています。新たに導入した越境EC向けのプラットフォームが売り上げの大幅アップの背景にあるようです。

ファイヤーワークス Hedy事業部長
布施杏奈さん

今は越境ECサイトだけではなくWeChatやAlipayのミニアプリで小さいショッピングモールを開発して3つのプラットフォームで顧客が好きなように買い物できるように、特に中国向けになっている。

ユーザーの利用率が一番高いのは中国版LINEといわれる「WeChat」内の越境EC向けのサービスです。

ファイヤーワークス Hedy事業部長
布施杏奈さん

WeChatだと、このように記事配信を行って、毎月多数を出して基本的には商品の紹介。

例えば記事の中で気になったアイテムをタップしてみると販売の画面に飛ぶという仕組みです。

買うと決めたらWeChatの決済サービスを利用すれば支払い完了。利便性がアップしているということです。

WeChatを活用することでこのように海外のユーザーもオンラインで商品をチェックすることができます。一番気になる品質の問題もオンラインでなんとかなるということです。

WeChat、Alipayといったアプリはオンライン通話、記事の配信、決済機能が付いている、いわばワンストップサービスを展開しています。SNSと連携したEコマースは確かにユーザーにとって便利ですね。

そして店舗を取材していたときにたまたま来ていた日本に住む中国人客に話を聞いてみると…

日本在住の中国人客

「中古ビンテージ」で検索したらこの店の情報が閲覧の順番で上位になっている。

SNSと連携したEコマースなので口コミなどもすぐに把握できますし、その商品に関する情報が蓄積していくので買う側にとっては便利です。

一方、売る側にとってはこの商品に興味を持つ潜在的なお客さんに効率的にアプローチできるということです。

登場したのは大口智惠美さん。実は中国で有名な日本人インフルエンサーで投稿されたこの動画の再生回数はおよし8万回です。

動画の内容は大口さんの日常を紹介しているような形になってはいますが、これは宣伝動画なんです。

動画作りは手がかかっています。そのシナリオを見せてもらいました。

片渕キャスター

しっかりシナリオが作り込まれている。

今回、インフルエンサーの大口さんを起用したのは中国市場の開拓を得意とするマーケティング関連会社「オセロ」です。

インフルエンサーを使うメリットについて聞きました。

オセロ 代表取締役
番匠達也さん

中国の方が情報収集としてはSNSの情報と口コミというのを二つ重要視するケースがあるのでインフルエンサー、もしくは一般ユーザーの口コミを使ったマーケティングが現在もなお主流な手法かなと思う。

このマーケティング関連会社に商品の宣伝を依頼した企業にも話を聞きました。

K・ライズホールディングス
國澤和人社長

今まで蓄積されたフォーマットというか、そういったのがあると思って。
われわれではもうあのような形は全くとれない。
あのような形で配信してもらうことによって、また一つの展開ができる。

インバウンド消費の復調が見通せない中、どうやって海外の顧客にアプローチするのか。

インバウンドが期待できない今だからこそ新たな手法が生まれてきています。

オセロ 代表取締役
番匠達也さん

コロナ前で言えばやはり日本でインバウンドでオフラインの店頭で商品を知って、そこで商品を購入し、越境ECでリピート購入する流れというのが一般的だったのでオフラインとオンラインの連動が大事だと考えている。

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