ユニクロを展開するファーストリテイリングの株価が2月16日、初めて10万円を突破しました。
時価総額ではZARAを展開するスペインのINDITEXを抜き、アパレルメーカーとして世界1位になりました。日経平均株価の歴史的な上昇が後押しした格好ですが、その背景にはある大きな存在がありました。

株式会社ファーストリテイリング
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2月16日の東京株式市場。

金子律人記者、
日経平均株価3万円台回復した昨日に続き、今日も大きく値を上げています。

日経平均は昨日に続き30年半ぶりの高値を更新しました。

中でも注目は2月16日に大幅に値上がりしたファーストリテイリングの株価。初めて10万円を突破しました。

日経平均を1銘柄だけで109円押し上げ、日経平均の上昇に最も寄与しました。

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、
服の世界で世界最高のポジションにいるのではないか。

世界一のアパレル企業を目指してきたファーストリテイリング。株価に発行済の株式数をかけた時価総額はZARAを展開するスペインのインディテックスを抜いてアパレルメーカーとして世界一になりました。


ファーストリテイリングに代表される日本企業の株価上昇。
専門家はある大きな株式の買い手が存在すると指摘します。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾氏、
例えばファーストリテイリング株、20%以上を日銀が保有しているようだ。

株を売らない大株主がいるのは他の投資家にとって安心感になる。

井出さんは日銀が大規模な金融緩和策の一環として日本株に投資するEFT(上場投資信託)を大量に購入した結果、間接的に企業の大株主になっていると指摘します。

2月16日、国会で黒田総裁は、
ETFの買い入れは大規模な金融緩和の一環。

当面ETFの買い入れをやめるとか、金融緩和の出口を考える状況にない。

井出さんの試算によると日銀はファーストリテイリング株のほか、キッコーマン株は15.2%、ヤマハ株は14.5%、それぞれ実質的に保有している計算になるといいます。

投資家が株を買いやすいように株価が下がったら日銀が買い支える安心感を与え続けた。

今回の株高に日銀も一役買っているといえる。
