ユニクロを展開するファーストリテイリングは10月10日、2019年8月期の連結決算が売上高、純利益ともに過去最高になったと発表しました。
ただ、韓国では日韓関係悪化による不買運動が響き売上が大幅に落ち込んでいます。韓国のユニクロを緊急取材しました。

株式会社ファーストリテイリング
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韓国・ソウルの中心部。

ソウル支局の横堀拓也記者、
こちらの店舗はすでに閉店することが決まっています。建物には賃貸を書かれていて1階から3階までのテナントを募集する表示がされています。

日本政府が輸出管理を強化した7月以降、ソウルで4店舗の閉店が決まったユニクロ。

ソウルの中心部にあるこちらの店舗は10月22日で営業を終える予定です。

韓国メディアからは不買運動の影響という見方も出ていますが、ユニクロは「テナントの契約上の理由」とこれを否定しています。

一方、別の店では…
いま2人の若い女性が店舗の中に入っていきました。

午後3時からの1時間に店を訪れたお客様は確認できただけでおよそ120人。

商品を購入した人も多く見られましたが話を聞こうとすると、みな口を閉ざします。

購入していない市民に話を聞くと、

ユニクロは買っていない。

不買運動があるので人の目が気になる。

日本のバイクを乗っていたが人の目が気になって売った。

国の雰囲気に対して自分だけ反対の行動に見えるのでユニクロには行かない。

不買運動のきっかけ
ユニクロに対する不買運動はある発言がきっかけで拍車がかかりました。
ファーストリテイリングの岡﨑健CFO、
韓国についても長年ご愛顧いただいているので、その影響は長く続かないだろうと思っている。

ユニクロの幹部は7月の決算会見で不買運動の影響について「長く続かないと思う」と発言。

この発言がSNSなどで拡散され、

韓国の国民を軽く見るな。

といった批判的な発言が相次いだのです。
そのため今日発表された決算では…

韓国事業は7月8月は不買運動の影響で売上が大幅に低下したことから減収減益となった。

会社全体では過去最高益となった一方で韓国では減収減益でした。

7月以降現在に至るまで非常に厳しい状況。

これがいつまで続くかは正直分からない。

今期も大幅な減収減益を見込んでいます。

柳井正会長兼社長は、
全世界どこでも、その国の国民のために本当にいい服を元気よく明るく提供する。

それをやることだと考えている。

韓国の不買運動がずっと続くことはないと思うので楽観的に考えたいなと思っている。
