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[WBS] ファミマの「中食」強化策!「お母さんの味」でお客様の胃袋をつかむ!

2017年9月25日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

コンビニ大手3社の国内の店舗数。

特に店舗数が増えているのが2位のファミリーマート。2016年9月、サークルKサンクスとの経営統合で一気に店舗数を増やし、トップのセブン-イレブンに迫る勢いです。

一方で店を増やす上で課題になるのが店舗のオーナー。つまり経営者の人材不足です。

そこで男性に比べてまだ少ないと言われている女性オーナーを増やそうという取り組みが始まっています。

株式会社ファミリーマート

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ファミリーマートが9月25日に開いた2017年度下期 商品政策説明会。

佐藤英成常務執行役員が今回、初めて打ち出したのが、

「お母さん食堂」ということで始めさせてもらう。

お母さん食堂

全国約1万8,000店舗で9月26日に発売する新たな惣菜シリーズ「お母さん食堂」。市場規模9兆円を超える「中食」の強化策です。

テーマは「お母さんが作った味」。

例えばきんぴらごぼうは太めにカットした皮付きのごぼうを使い、優しい味に仕上げています。

商品本部の菊池祐子マネージャーは、

心にある懐かしい味わい。家族が安心して食べられるような忙しいお母さんに代わっておかずを届けるのがコンセプト。

商品ラインナップはおかずだけでなく、男性をターゲットにしたおつまみも。

ファミリーマートは2017年6月からレジ横でファストフードの「ファミ横商店街」を展開するなど中食に力を入れてきました。

この「お母さん食堂」シリーズの投入で従来の惣菜の2倍の売上を目指します。

コンビニを使う中心層は20~30代だが、時間帯によっては高齢者や主婦も増えてきているので、そういう人に届けられる商品にしたい。

オーナーは単身女性に!? ファミマが募集イベント!

同じ日の9月25日、ファミリーマートでは女性限定のイベントも開かれました。

澤田貴司社長も直々にお出まし。

定着率が高くサービスに定評がある主婦のスタッフを現在の2倍の10万人に増やしたいと意気込みました。

女性がきめ細かいサービスができるチェーン。そういうのが一番強くなっていくと思う。そこを環境整備する会社こそが競争優位に立てる。

さらに店舗を経営するオーナーにも女性を求めました。

これまでは夫婦や家族でオーナーになるケースがほとんどでしたが、今後は単身の女性にも担い手を広げたいといいます。

参加者は、

今一つの会社で働き続けるのも結構不安だったりするので、、そういうのだったら考えてもいいのかなと。

しかし、多くがこの反応、

私には無理かなと。

インターン社員独立制度

そんな不安を払拭するため紹介したのはインターン社員独立制度

社員として店舗で働き、店長研修などを受ければ開業時の費用が一部免除され最短6ヶ月で1人で開業できるといいます。

またオーナーへの負担を減らすため業務へのITの活用も進めています。

澤田社長は、

人工知能を使ってできることは全部やってもらう。例えば発注をなくすとか、検品をなくすとか。

一番彼女たちが優れているのが接客。機械ができることは機械にやってもらい人間しかできないアナログの部分をもっと強化したい。

ファミリーマート青山外苑東通り店

東京・港区。実際に女性オーナーが経営をするファミリーマートがあります。

オーナーの田島浩子さん。母親から10年前に経営を引き継ぎ事業を拡大。現在ではこの店を含め都内で5店舗を経営しています。

結婚して、離婚して、戻ってきて、母の手伝いをするようになって、それまで1店舗でやっていたが店舗を増やすことになった。

3月にオープンしたばかりのこの店、目を引くのはオフィス街の店舗では珍しい大きな冷凍ケースです。

けっこう満遍なく売れている。麺類もたくさんあるし普通の惣菜も。

オフィスで夜食を取る人や近くで一人暮らしをする人に焼きおにぎりや麺類がよく売れるといいます。

スタッフと一緒に売上目標を立て、意見を出し合っているという田島さん。時には仕事にとどまらず様々なプライベートな悩みを聞くこともあります。

スタッフは、

すごい優しいです。自分は出身が沖縄なので、東京の母親的存在でなんでも頼りにしている。

家を探すときとか地理の感覚がないので最初すごく遠くに紹介されて遠くから通っていた。電車一本でここまで来れるところということで一緒に部屋を見に行ったりとか。

田島さんはきめ細やかな接客や、店をきれいに保つ心掛けなど、オーナーが女性の強みを出す価値は大きいと話します。

いま女性オーナーが少ないことが逆に不思議。そこまで男性の力が必要という職種ではない。本当にもっと増えて欲しい、いろいろな話ができる友達がほしい。

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