3月27日、株式会社ファミリーマートが園芸業界とタッグを組んで発表した新商品。
ガーデニングのキットで「育てるヤクミ」。
どうしてコンビニでガーデニングなのか?
その狙いを取材しました。
株式会社ファミリーマート
[blogcard url="http://www.family.co.jp/"]
株式会社ファミリーマートが3月27日に行った新商品の発表会。
日用品・ヘルスケア部の吉野正洋部長は、
サカタのタネに作ってもらうのに非常に苦労した商品になる。パクチーが流行っていて種自体が足りなかった。そこを押してファミリーマートに回してもらった。
パクチーやミニトマトなどが家庭でも簡単に栽培できるキットです。
株式会社ファミリーマートは都市部の住宅でも気軽に育てられるようにと家庭栽培キットを株式会社サカタのタネや住友化学園芸株式会社と共同開発。
ファミマガーデン
ファミマガーデンとしてコンビニ内に新たな園芸コーナーを設置します。
実はこのキット、2016年からバジルやレタスなどを販売していました。
株式会社ファミリーマートの全商品の販売比率、男女年代別にみると30~40代の男性が多いことが分かります。
しかし、2016年に家庭栽培キットを売り出すと30~50代女性を中心に人気となりなり少なかった高齢者女性までも食い付いています。
シニアの人が来ると考えたとき、買ってうれしくなるような商品がないかと。コトとしての楽しさを地域の人に味わってもらいたい。
コト消費でシニア層の取り込みを狙います。
さらに商品の置く場所も変わります。
今までは、
惣菜コーナーの下で展開しています。
惣菜コーナーの近くだったこともあり、中にはサラダと間違えて弁当と一緒に買っていくサラリーマンの姿もあったといいます。
4月からは日用品コーナーのど真ん中でファミマガーデンを設置するといいます。
ファミリーマートの日用品ナンバーワンの商品に育てたい。100万個売りたい。
株式会社サカタのタネ
[blogcard url="http://www.sakataseed.co.jp/"]
株式会社ファミリーマートと組んだのは園芸用品の老舗、株式会社サカタのタネ。
実は3年前から初心者向けの商品を販売しています。
株式会社サカタのタネの佐川博子さんは、
こちらがスピーディベジタブルの売り場。
種は使い切りサイズで、袋には「20日」「30日」「50日」と育てる期間の目安が表示されています。
種だけでなく一緒に使う土のセット「袋で育てるはじめてセット(324円)」も開発。
お湯を入れると土が膨らむ。小さいスペースで済むので、あまり場所が広くない人にもおすすめ。
乾燥した土を一緒に入っている袋に入れ、ぬるま湯を掛けて10分待ちます。あとは種を蒔くだけ。
種と一緒に購入しても500円以下です。
20代の女性のお客様は、
家庭菜園のイメージが変わって、簡単にできるのかなとハードルが下がった。
園芸を好むお客様はシニア層が中心。しかしホームセンターは郊外が多く、このままでは頭打ちになるという業界全体の悩みがあります。
株式会社サカタのタネは株式会社ファミリーマートと組むことで若者層の拡大を狙います。
株式会社サカタのタネの小売商品統括部、髙橋秀明さんは、
コンビニで購入する客層は園芸をしたことがない人がほとんど。若い方々はもちろんですし、まだまだ掘り起こしは可能かなと。