若者に大人気のeスポーツ!シニア世代もゲーム参戦!?
秋田県秋田市。
ハンドルネーム「AKITA白影」さん(67歳)です。5年前、地元の新聞社を退職して作り始めたのが本格的な鉄道模型のジオラマや戦闘機のプラモデルですが、いま一番熱中しているのはパソコンのシューティングゲームです。
孫と一緒にゲームをするのが何よりも楽しみだとか。
ハンドルネーム「AKITA白影」さん(67歳)
よし、1人ゲット。
スナイパーライフル。
オンラインで最大100人が生き残りをかけて戦うこのゲーム、残る敵はあと1人。ところが…
ハンドルネーム「AKITA白影」さん(67歳)
2位でした。残念。
でも、これが楽しい。
そんな白影さん、ゲームを始めてから車を運転する際の視野が広がったといいます。
ハンドルネーム「AKITA白影」さん(67歳)
この物陰には人が隠れているのではないか。
そんな事を考えながら運転している。
周囲に気を配るようになった。
白影さんがやってきたのは市内の雑居ビル。そこにはお揃いのTシャツを着たシニアの皆さんが…
失礼ながらお年は?
68歳です。
73です。
実は皆さん、コンピューターゲームの対戦競技eスポーツのプロ選手を目指しているんです。チーム名は「マタギスナイパーズ」。
早速、キーボードを手に取り、いざ戦闘開始。
よし、やった。
もう1人来ている。
敵来たぁー。
ハンティングビースト使って!
去年9月に結成され13人が在籍。平均年齢は68歳ですが、皆さん孫も顔負けの腕前。
しかし、ゲームが終わるとチームの監督から厳しい指導が…
マタギスナイパーズ
須田善斗監督
前後左右は見ている。
上下を見ていない。
敵が下にいたり上にいたりする。
前後左右だけでなく上下も見ましょう。
了解。
それにしてもなぜシニアがプロゲーマーを目指すのでしょうか。
ハンドルネーム
馬場目の岩魚さん(73歳)
退職してとにかく体と頭を使いたい。
ナギさん(62歳)
「グラディウス」とか「高橋名人の冒険島」とか「フラッピー」とかゲームが好きだったので飛び込んでみた。
こんなつわ者も…
mark25さん(66歳)
試しにつくってみた。
自宅のパソコンを20万円近くかけてゲーム仕様に大改造。
ゲームに対する姿勢も真剣そのもの。ノートには武器に関するメモがびっしり。
そんなシニアのeスポーツチームを運営するのはエスツーという会社。ITインフラなどを手がける会社です。シルバーeスポーツチームを作って今後の成長市場の先駆けになることを目指しています。
エスツー
緒方無双さん
今いるメンバーは仕事でパソコンを触ったこともない人もいるが、今後パソコンに慣れ親しんだ人々がどんどんシニアになるのでゲームに触れる人口も増えてくるし、ビジネスとしておおきくなっていくのでは。
この日、ゲーム機器を扱う企業から送られてきたのは最新のヘッドセットやキーボード。シルバーeスポーツの拡大を応援しようと全て無償でチームに提供してくれました。
ありがたい。
今後はゲームイベントへの参加やスポンサーの獲得などで収入の確保を目指します。
白影さんの夢はもちろんシニアを代表するプロゲーマー。
ハンドルネーム「AKITA白影」さん(67歳)
eスポーツのシニア部門振興のためにいろいろな形で力を尽くしてみたい。
そういう意味でのプロになりたい。