株式会社エンルートM’s
[blogcard url="http://www.enroutems.co.jp/"]
福島県福島市の株式会社エンルートM’sの工場。
その1階を覗くと、並んでいたのは出荷を待つ数十台の小型無人機「ドローン」です。
2階に向かうと、ドローンの量産が進んでいました。
スタッフが手作業でドローンに部品を取り付けています。
8月中の納期で300台の注文が入っていますが、フル稼働でも生産が追いつかない状況です。
宇田丞さんは
今季の田植えは始まっている。液剤(農薬)散布で使いたいという要望があり急ピッチで進めている。
ここで生産されているのは農薬散布用ドローン「Zion AC940-D」。
価格は1機220万円です。
農薬散布用ドローン「Zion AC940-D」
農薬散布用ドローン「Zion AC940-D」は農薬を入れるタンクが備え付けられているのが特徴で、期待が安定するよう6個のプロペラが付いています。
2本のパイプから農薬が噴霧され、2ヘクタールの田んぼに約20分で散布できるといいます。
国内のコメ農家の8割は2ヘクタール未満。
これまでは手作業で撒くことが多く、かなりの重労働となっていました。
株式会社エンルート
[blogcard url="http://www.enroute.co.jp/home/"]
農薬散布用ドローンを開発した株式会社エンルートの伊豆智幸社長は
3,000機から4,000機になる可能性。高齢化で体力的に農薬散布ができなくなるとロボットに置き換えるのは社会のニーズから加速する。
スマートやさい
ドローンを使った農業は予想外のスピードで進化していました。
都内のレストランで行われた記者発表会。
本日、「スマートやさい」をご用意しています。
登場したのは「スマートやさい」。
アスパラガスやきゅうり、じゃがいもに玉ねぎなど、IT農業を宣言している佐賀県とベンチャーの株式会社オプティムなどがITを駆使して生産したのが「スマートやさい」です。
佐賀大学の渡辺啓一農学部長は
楽しく、かっこよく、稼げる農業を佐賀からITを使って実現する。
この発表会で同時にお披露目されたのが株式会社オプティムが開発した農業用ドローン「アグリドローン」です。
アグリドローン
アグリドローンには世界初の機能が搭載されている最新鋭機です。
株式会社オプティムの菅谷俊二社長は
世界でも取り組んでいない新しい農業の技術が生まれている。日本の将来的な農業の競争力を高めていく。
「スマートやさい」の生産でも、アグリドローンが活用されたといいます。
佐賀大学農業研究センター
佐賀大学の農業研究センター。
株式会社オプティムのスタッフが取り出しのは紫外線を出すライトです。
約250ボルトの高い電圧を発生させます。
休坂健志さんは
夜に活動する虫を農薬を使わずに殺す。
日が暮れた午後8時のじゃがいも畑。
アグリドローンに紫外線ライトをセットして飛ばします。
たくさんいる。
高圧の電気を流した金網にかかり約50匹の虫が駆除されました。
アグリドローンは飛行範囲とタイマーをセットすると夜間に自動で飛行し害虫を駆除してくれます。
夜の時間も自動ドローンを活用し効果をだせれば面白い。
さらに日中は大豆畑を低空で飛行します。
4Kの高画質で動画を撮影します。
その画像をネットで接続したクラウドコンピューターに送り、AI(人工知能)を使って解析。
画面に赤い枠で表示されたのが害虫のいる場所です。
その場所に向かってみると虫に食われた大豆の苗がありました。
害虫のフタスジヒメハムシも発見しました。
被害がひどくなる前にドローンで農薬をピンポイント散布して、これ以上の被害を防ぐ。
現場へアグリドローンを飛ばし、ピンポイントで農薬を噴射することも可能です。
農業生産法人株式会社Plant Farm Japan
[blogcard url="http://plantfarmjapan.com/"]
株式会社プラントファームジャパンの成富正司社長は2015年8月からアグリドローンを使い玉ねぎを効率的に生産できたといいます、
人が歩いて目でチェックしていた。ドローンを飛ばすと全体が見える。人が歩く人件費を減らせる。
今後はドローンの活用を収穫量の増加にもつなげたいといいます。
株式会社オプティム
[blogcard url="http://www.optim.co.jp/"]
株式会社オプティムの菅谷俊二社長は
ロボット(ドローン)は夜も昼も関係ない。人工の目が見て人工知能が解析する。生産効率は2倍に引き上げられる。人間がやることを極力少なくできる。ドローンの登場が農業を大きく変える。