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[WBS]終戦77年!元将校語る戦争の教訓

ワールドビジネスサテライト(WBS)

終戦の日の8月15日、東京・千代田区では戦没者追悼式が開かれました。岸田総理大臣はロシアによるウクライナ侵攻を念頭に国際社会との協力の重要性を訴えました。厳しさを増す安全保障環境の中、日本はいま何をすべきか、旧日本軍にかつて存在した秘密戦士の養成機関で学んだ元将校に話を聞きました。

終戦の日 戦没者追悼式!「争い絶えない世界」

岸田総理

戦後、わが国は一貫して平和国家としてその歩みを進めてまいりました。
戦争の惨禍を二度と繰り返さない、この決然たる誓いをこれからも貫いてまいります。

戦没者の遺族などおよよ1,000人が参列した追悼式。岸田総理は「歴史の教訓を深く胸に刻んできた」と3年ぶりに第2次世界大戦の"教訓"に言及しました。

またウクライナや台湾をめぐる情勢を念頭に次のように述べました。

岸田総理

いまだ争いが絶えることのない世界にあって、わが国は積極的平和主義の旗の下、国際社会と力を合わせながら世界が直面するさまざまな課題の解決に全力に取り組んでまいります。

戦没者の遺族からは…

兄2人が戦死
最高齢参列者
澤崎卓児さん(95歳)

今までいろいろな大変な苦労したがこのような思いは絶対にさせたくない。
決してこれからもずっと経験をさせてはいけない。
世界が平和であることを祈る。

元情報将校が生きた戦争!陸軍中野学校の教えとは

太平洋戦争の惨禍を繰り返さないために日本にとって何が必要なのでしょう。

都内に済む牟田照雄さん。今年で100歳を迎えます。

牟田照雄さん

札幌の軍司令部の地下に情報室があって、そこで放送を聞いて。
「忍びがたきを忍び」だけは覚えている。非常に気が抜けてがっくりした。

旧帝国陸軍の将校だった牟田さん。陸軍士官学校で選択した言語はロシア語でした。旧満州で当時のソ連を監視する任務に従事したあと1943年に陸軍中野学校に入校しました。

驚いたのは中野学校のあるルールだったといいます。

牟田照雄さん

髪を長くしてネクタイして背広着て、これが一番つらかった。
一般人になりきれっていうんですよ。軍人気質じゃダメ。
軍人は「天皇陛下」って聞いたらピーンとする、ピーンと起立したらダメだって。

中野学校は秘密戦を専門に教育する機関。秘密戦には諜報や防諜、謀略などがあり、軍人の枠に縛られない広い知見を学びました。このため軍服を着ることもあまりなかったといいます。

牟田照雄さん

とにっかう科目が多い。政治、経済、軍事、統計学、航空学、交通学。
20なんぼある。
軍隊で言ってはならない言葉があるが何を言ってもいい自由学校、宗教学が好きだった。
代々木にイスラム寺院がある、そこに行ってひざまずいてお祈りさせられた。

戦争の激化に伴いゲリラ的な戦闘を意味する遊撃戦も教育課程に加わりました。

卒業生は終戦後もフィリピンで潜伏活動を続けた小野田寛郎元少尉など2,000人以上に上ります。

牟田さんは卒業後、北海道の部隊に赴任。自らの意見をもとに作られた遊撃戦部隊に対して敵が上陸した事態などに備えた演習を実施し、中野学校仕込みの手法を伝授しました。

あらゆる情報を武器に戦闘をどのように有利に進めていくか…

牟田照雄さん

「戦わずして勝つ」。今はサイバー戦。
秘密戦要員を確保する、サイバー要員を確保する。

戦前・戦後の77年に類似点?過去から学ぶ日本経済回復のカギ

終戦から77年、1945年からさらに同じ77年を遡った1868年、日本の近代化のもとで新しい国作りを目指した明治時代が始まりました。

明治維新から終戦までの77年と終戦以降の77年に類似点を見出したのがソニーフィナンシャルグループでチーフエコノミストを務める菅野雅明さんです。

大江麻理子キャスター

戦前と戦後の77年の類似点は?

ソニーフィナンシャルグループ
チーフエコノミスト
菅野雅明さん

77年を最初の50年と残りの30年弱に分けると最初は上り坂、あとは下り坂、混乱期と言える。
経済的には世界での存在感が小さくなってきているという共通点がある。

明治維新から終戦までの77年を見ると最初の50年間で日清戦争や日露戦争などを経て日本は大きく経済成長を遂げました。しかしその後、昭和金融恐慌や世界恐慌など経済の混乱期を迎えることになりました。

終戦から今日までの77年では戦後復興の象徴となる東京オリンピックや大阪万博が開催されましたがその後やはり経済の低迷につながる出来事が起こっています。

菅野さん、これからの77年をどう見ているのでしょうか。

ソニーフィナンシャルグループ
チーフエコノミスト
菅野雅明さん

77年のいま、入り口にいるのか出口にいるのか非常に微妙なところ。
ロシアのウクライナ侵攻、台湾情勢の緊迫化でさらに大きな世界史的な出来事が起こる可能性はある。
いずれアメリカも日本も欧州も景気後退に巻き込まれることはある。

今後の日本経済を回復させるカギは何なのでしょうか。

ソニーフィナンシャルグループ
チーフエコノミスト
菅野雅明さん

日本が飛躍的な発展を遂げたのは明治維新の後、太平洋戦争の後だが、いずれも外圧に関係している。今回は外圧ではなく自ら新しい時代を切り開いていくことが必要になってくる。
それを実行するためには健全な危機感を持ち、これまでと違うことをする意識が重要。
民間経済の活力をいかにして生み出すか、それから岸田内閣の新しい資本主義の重要テーマである経済の新陳代謝、企業が新しく生まれ変わって日本をリードするようなダイナミズムが日本には必要。

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