エリーパワー株式会社
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続いてやって来たのは神奈川県川崎市にあるエリーパワーって会社。


この会社を作った遅咲き社長は…

「おいくつですか?」

83歳になりました。

エリーパワーを起業した現在は会長の吉田博一さん、83歳。

この会社はいつ始めたんですか?

69歳の時に若者と一緒に起業しました。

「こちらの会社は何をしている会社なんですか?」

リチウムイオン電池を作っています。

エリーパワーがが作っているのは大型リチウムイオン電池。

リチウムイオン電池というとスマホなどのバッテリーに使われているイメージですが、この大きいやつが使われているのは主に家。


最近増えている太陽光やガスで発電した電気を充電しておいて利用する地球に優しい住宅用の蓄電池として使われているんです。

大手住宅メーカーのダイワハウスのエコ住宅には全部エリーパワーの電池が使われていてその出荷台数は6万台。会社全体の年商はなんと100億円っていうからスゴい!


しかし、なんでこんなに売れているのか?

安全と寿命ですね。

リチウムイオン電池といえばとてもデリケートな性質のため、発火したり爆発したりといった事故がニュースになることが…

しかしエリーパワーの電池の特徴はとにかく事故らない、その安全性がスゴい!

ってことなので絶対に火災などを起こせない住宅用の電池をして採用されているんです。

一体、どれくらいスゴイのか?

例えばこちら、普通のリチウムイオン電池に釘を刺す実験を行うと…

電池のプラス極とマイナス極がショートして発火していますのですがフル充電されたエリーパワーのリチウムイオン電池は釘を刺してもピクリともしない。これは安心だ。



でも、なんでこんなことができるのかというと…

ポイントは電池のプラス極のリチウムを電池をして機能するけど、とっても見えにくい材料に使い、独自の技術で絶妙にブレンドしているか。

この燃えにくい材料が釘を刺して電極がショートしても発火を起こさない電池にしているんです。

こんなスゴい電池を作った吉田会長ですが、この会社を作る前は電池をは全く違う仕事のエリートサラリーマンでした。

「もともと化学系の仕事を?」

全くの電池については素人で。

銀行員で副頭取までやった。

なんと吉田会長の前職はメガバンク、住友銀行の副頭取。

銀行のお仕事を引退した後、66歳の時に当時まだ研究段階だった電気自動車に乗せてもらうことがありました…

電気自動車に乗せてもらった時にピンときたんですね。この時代は来るよと。

ただリチウムイオン電池は16年前めちゃくちゃ高くて一台2,000万円くらい。

これじゃとても普及することはない。

これをどうやって安くするかと。

これはスゴいことになるよ。

でも当時、日本国内にはこの電池の開発に本気で取り組もうという会社はほとんどありませんでした。

一番のネックは資金不足…

そこで吉田会長、だったら元銀行マンの自分がお金を集めて電池を作ろう!

どうしたら電池ができるかという構図が描けて、この通りにやればいい。

それを持って出資のお願いに行った。

9億円が決まった。

銀行時代に培ったノウハウを生かしプランを作成。

その将来性を見込んだ企業が協力してもらうことになり、いきなり初期費用で9億円を集めることに成功。

次に吉田会長がやったのは人集め。

国内電池メーカーのトップ技術者に声をかけると2名の技術者が入社してくれることに。

こうして次々と手を打った吉田会長。

なんと会社を作った翌年にはリチウムイオン電池の第1号が完成。

そして2010年には商品化して販売を開始。その1年後にダイワハウスの蓄電システムとして採用。
とまさに怒涛の勢いでエリーパワーを国内随一の電池メーカーに育て上げたのです。

会長、とんでもない豪腕ですね?

僕は社員を束ねてるだけですから。

でもやっぱり面白いですよ。ビジネスは。

エリーパワーはリチウムイオン電池でがっちり!

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