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[WBS]人手不足で続く採用難…アメリカ企業"働き方"を変化?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

アメリカで最も重要な経済指標のひとつ最新の雇用統計が4月1日に発表されました。3月の非農業部門、農業以外で働く雇用者数は前の月と比べて市場予想では49万人の増加でしたが、実際にはそれを下回る43万1,000人の増加となりました。

アメリカ雇用 伸び減速も堅調!FRB 利上げを加速か

ニューヨーク支局の滝沢孝祐記者。

伸びはやや減速したものの引き続き雇用の堅調さが確認されたといえると思います。

飲食店の雇用などを含むレジャー・接客業は前の月と比べて11万2,000人増加し全体をけん引しました。失業率は3.6%で前の月より0.2ポイント改善しています。これは新型コロナの感染拡大前、2020年2月以来の低い水準です。

これだけ雇用の堅調さであればFRB(連邦準備制度理事会)は次回、5月の会合でも利上げを継続しそうです。

FRBは3月に3.25ポイントの利上げを決めましたがパウエル議長やFRB高官は最近インフレが長引くとの見方から利上げ幅を0.5ポイントにする可能性を示唆しています。

アメリカの市場関係者は今回の雇用統計の結果について0.5ポイントの利上げを妨げる要因にはならないだろうと指摘しています。

そしてアメリカでは依然として人手不足が深刻です。企業は高い賃金を払ってでも人手を確保しようとしているため今回の雇用統計でも平均時給は1年前よりプラス5.6%と大きく上昇しました。

さらに賃金の面だけではなくコロナに変化したライフスタイルに合わせて柔軟に働き方を変え、人での確保を図る企業も出てきています。

人手不足で採用難の中 アメリカ 働き方が変化?

ある金曜日の朝、ニュージャージー州郊外のこちらの家では…

システム会社に勤めるエイプリル・マドリデホスさんが息子のグレイソンくんに絵本を読み聞かせています。絵本の後はお出かけです。

お父さん!

夫のリッチさん。

お父さんは仕事がある。お母さんと2人で出かけておいで。

夫を家に残し、エイプリルさんとグレイソンくんは公園に向かいます。

実はエイプリルさんも夫と同様にフルタイムで働いています。にも関わらず平日の昼間子どもと過ごせるのはなぜなのでしょうか。

「きょう仕事はないのか?」

週休3日だからきょうはは休み。

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