日本銀行によるマイナス金利政策の投入で空前の低金利が続いています。
個人や企業が資金の運用先を悩む一方で、こうした状況をチャンスと捉え投資を呼びこもうとする企業も出てきました。
なかでも数を増しているのがコインランドリーや小型のフィットネスジムのよなうフランチャイズ店です。
運営を徹底的に効率化してサポートすることで投資リスクを抑えるとしてオーナーを増やそうとしています。
エレクトロラックス・ジャパン株式会社
[blogcard url="http://www.electrolux.co.jp/"]
東京都江戸川区に5月31日にオープンした都内一号店となるコインランドリー。
この店舗は今までのものとは一風変わっています。
エレクトロラックス・ジャパン株式会社の山本浩二さんによると
ポイントが大きなサービス。今まで有人店舗はあったが無人店舗ではなかった。
ポイントカードを100円で購入し、そこにメールアドレスを登録すると洗濯を終了したことやお店のキャンペーン情報が送信されます。
さらにこれまで狭くて暗いというイメージだったコインランドリーを払拭するように広さと明るさをデザイン。
このコインランドリーを運営するのはスウェーデンの家電メーカー、エレクトロラックスです。
女性の社会進出により共働き世帯が増えていることもあり、コインランドリーの店舗数は年々増加しています。
一度機械を入れれば安定した収益を得られるとして、コインランドリー事業が投資家から注目を集めています。
出店費用は15坪の店舗で約3,000万円。
エコラックスランドリー葛西店の伊藤典良オーナーは
リターンはそんなに高くないが機械は20年も使えるので安全な投資として魅力。
低金利をチャンスと見てエレクトロラックス・ジャパンはオーナーを募るための工夫もしています。
売り上げがこういった形で見られる。
スマートフォンで1日の売上や1ヶ月毎の売上が確認できます。
また深夜の時間に100円玉が詰まったなどのトラブルが合った場合も、わざわざ店まで行かなくてもスマートフォンで操作できます。
これにより人件費や運用費を抑えることが可能になり、収益を上げやすくなります。
エレクトロラックス・プロフェッショナル日本・韓国地域代表の浅井伸宏さんは
3年以内に関東で20店舗作りたい。
株式会社Fast Fitness Japan
[blogcard url="http://www.anytimefitness.co.jp/"]
こちらのフィットネスクラブも店舗数を急速に拡大しています。
全国に約130店舗を展開するエニタイムフィットネス。
アメリカ発祥で名前の通り年中無休、24時間営業です。
利用者は
週6、7くらいは、ほぼ毎日来ます。
平日の昼間にも関わらず店員の姿はありません。
この日は「ノースタッフデー」。
無人の日です。
利用者は自分で鍵を開けて出入りします。
気になる防犯体制は面木剛さんによると
防犯カメラが24時間ずべてずっと見ていまして、置いていたものが盗難にあった場合でもすべて記録が残るので必ず特定される。
ジムには約20台の防犯カメラが設置されていて、死角を作らないように設計段階から工夫がされています。
さらに警備会社とも契約。
体調不良のときになどに非常用ボタンを押すと数分で警備員が駆けつけます。
エニタイムフィットネスではプールやスタジオを設置せず、マシンジムに特化しています。
人件費や設備の維持費を抑えるためです。
会費は都心のお店でも8,000円台と1万円以上することが多い従来のフィットネスクラブより割安です。
1店舗あたり400人の会員がいれば安定して黒字化になるといいます。
東京都新宿区のエニタイムフィットネスの本部。
エニタイムフィットネスのフランチャイズを経営する株式会社システムステーションの戸塚勇人社長。
最初の店を出したのはちょうど2年前、神奈川の川崎に出した。単月で黒字になったのは4ヶ月目。
携帯電話の販売店を経営していた戸塚勇人社長。
新規事業としてエニタイムフィットネスは魅力的だったといいます。
余計なものを全部そぎ落としてあるので、われわれ中小企業でもできるくらいの投資。
エニタイムフィットネスを日本に持ち込んだエニタイムフィットネス・ジャパンの土屋敦之副社長。
最近では他社も24時間型ジムに新規参入していますが、まだ市場は伸びると話しています。
少ない投資ではない。7,000~8,000万円くらいかかる。だいたい回収が4年弱くらい。日本には1,000店舗くらいできる市場はある。その半数の500店舗を目指している。