物価高が続く中、12月7日から電力会社が申請している電気料金の値上げについて審査が始まりました。今後、家庭の電気料金はどうなっていくんでしょうか。
電気料金どこまで上がる?
大手5社の値上げ審査開始
物価高が襲う中、家計の中でいま最も節約したいものを街で聞いてみると…
市民

やっぱり電気代だよ、電気代。
床暖房を早めに切って、膝掛けを出したりとか。
市民

子どもがいるので食費はきちんとしたい。
削りたくないと思っている。
水道代や電気代などでこまめに気をつけるしかない。
市民

オール電化なので2万円弱。
毎月かかってくるので大変は大変。
多く聞かれたのが、やはり水道・光熱費。
あるアンケート調査でも毎月値上げが続く食料品を抑え、6割を超える人が水道・光熱費を節約したいと答えています。
特に電気料金の値上がりは大きく、東京電力の場合、自由料金プランはこの1年でおよそ4割もアップ。また多くの家庭が契約する規制料金プランではおよそ2割値上がりしています。
そうした中、12月7日に経産省である委員会の初会合が開かれました。
北陸電力
松田光司社長

心苦しい限りだが電気料金の値上げをお願いせざるを得ない苦渋の決断に至った。
中国電力
瀧本夏彦社長
このままでは電力の安定供給に支障をきたしかねない。
お客様には負担をかけることになり心苦しく思っている。

実はこちら、電気料金の専門会合。現在、電力5社が申請している来年4月からの規制料金の値上げが適正かどうか審査を行う場です。
今後は公聴会で利用者の意見を聞き、消費者庁などとの協議も踏まえて値上げ幅が決まります。
今後、電気料金はどこまで上がっていくのでしょうか。専門家は…
第一生命経済研究所
主席エコノミスト
永濱利廣さん

岸田総理が来年の春にかけて電気料金が2~3割上がることを発言していることからすると約2~3割の値上げは認めるのでは。
何もしなければ来年の春から電気料金が相当上がってしまう。