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[WBS] 一流シェフの料理が1,000円!もったいないエビで絶品!

2019年9月16日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

あるスーパーで売られている商品ですが、値札には「賞味期限切れ」の文字があります。こうした訳アリ商品を安く売る専門店です。

背景にあるのはこうした食品が廃棄される、いわゆる「食品ロス」を削減しようとする世界的な動きです。

日本でも取り組みが広まっていますが課題も見えてきました。

一般社団法人日本海老協

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先週末、東京・豊洲市場の側で開かれたイベント「エビフェス!」。

最大の目玉が一流の料理人が考案したエビ料理です。

例えばエビを丸ごと使ったクリームソースのパスタ「リガトーニ エビとアワビ茸のクリームソース」。価格は1,000円です。

日本屈指のイタリアンシェフが考案しました。

おいしいです。

日本料理店が出したのはエビを練り込んだエビ真薯の鍋「九宝海老寿鍋」です。

こうした料理を屋台で提供。多くのお客様が堪能しました。

主催したのは日本海老協会。

店にはある条件のエビを使ってもらいました。

日本海老協会・水産加工業の藤井稚代さん、

賞味期限はまだ残っている。ただ出荷期限が切れたものを使用。

賞味期限は食品をおいしく食べることができる期限のこと。

では出荷期限とは?

「3分の1ルール」がある。

1年の賞味期限だと残り8ヶ月を過ぎると出荷できない。

例えば賞味期限が1年の場合、製造日から4ヶ月が3分の1となります。それまでは出荷できますが、その先賞味期限が残り8ヶ月を切ると小売店側のルールで出荷できなくなるというもの。

以前からある商習慣だといいます。

しかし、出荷期限を過ぎてもおいしく食べられることを伝えたいと今回のイベントを実施しました。

海老真薯の鍋を提供した日本料理店も出荷期限を過ぎた芝エビを使用しましたが…

「品質は?」

つきぢ田村の田村隆さん、

全く問題ない。

期限の数字だけで食べられるものを捨ててしまう世の中。

自分の舌を信じなさいって言いたい。

人気の菓子が39円!?食品ロス減らす激安スーパー!

合同会社ファンタイム

[blogcard url="https://fun-time.co.jp/"]

一方、埼玉県にある「まるごと安い!マルヤス」では…

「訳あり激安!」と書いてあります。

色んな商品が並んでいます。元値5,980円のものが99円で販売しています。

ここは賞味期限切れの商品などを専門的に扱う店。

一般的な価格よりも安く売られています。

「まるごと安い!マルヤス」を運営するファンタイムの松井順子代表、

じゃがりこは人気商品なのでみなさん買っていかれます。

「普通はいくら?」

100円くらい。

こちらのお菓子も19円。

賞味期限が7月に切れています。

賞味期限が近くなると売れなくなるため、廃棄せざるをえないという小売店や卸などから仕入れています。

お客様は、

値段が抑えられている。家計的には消費税が上がるし、フードロスも削減できるし環境的にも良い。

賞味期限切れとわかった上で買っている。個人の責任。

マルヤスが開業されてから1年、ニーズがある一方、仕入れを増やし商売を広げるのには課題もあります。

食品メーカーは賞味期限切迫品や賞味期限切れの商品が万が一事故を起こしてブランド毀損を起こさないか懸念している。

賞味期限切れの商品に万が一事故が起きた場合、誰が責任を取るべきかあいまいなため供給をためらう企業が多いのです。

フードロスを意識している人は多くなっている。

機運が高まっていけばメーカーでも流通のチャンスを逃してしまった商品を再流通させる仕組みができるかもしれない。

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