部品や蛍光灯が散乱…地元メーカー「これで4回目」
こちらは今から90年前、昭和7年に創業した福島県相馬市のスター精機。

工場の中を見せてもらうと…
スター精機の星智憲専務。
こういう感じ。天井が抜けて、断熱材が…

半導体製造装置の部品などを手掛けていますが、床には天井から落下した蛍光灯の破片に混じっていくつかの部品が散乱していました。

これは品物にならない。傷がすごい、駄目ですね。

さらにダメージが大きいのが…
製造機械も位置が動いてる。精密な機械だと平行や水平など。

メーカーに来てもらい調整作業をやってもらう。全機種がそういう状態。

こちらは1,000分の1ミリ単位で精密加工をする機械のため置いてあった位置が少しでもずれると精度が狂ってしまいます。

メーカーに調整し直してもらう必要がありますが、生産再開までには1ヵ月以上かかるといいます。

「被害はどのくらいになる?」
全然分からないが、もうはハチャメチャになってる。

すでに出来上がっている製品も停電でシャッターが開かないため手で運び出して出荷する状態です。一部の取引先からは何とか納品できないかと頼まれていますがどうにもならない状態だといいます。
今回で強い地震が4回目。どこまで続くのか正直困ってて。

うちだけの話ではないので前を向いて歩いて行かなければと思っている。

影響を受けた製造業は中小企業だけではありません。

山本康平記者。
こちらIHIでは停電の影響で工場が止まっていて再開の目処は立っていないとのことです。

航空機エンジンを製造するIHI相馬工場は3月18日に設備を確認し、稼働を判断するとしています。

また地震発生後に生産小会社で火災が発生した村田製作所。3月17日未明には鎮火しましたが稼働は停止しており、3月18日以降の稼働は状況次第で判断するとしています。

一方、地震の影響で止まっていたトヨタの岩手工場は3月17日の午後7時すぎに稼働を再開しました。
