NTTドコモとウォルト・ディズニー・ジャパンが提携し、動画配信サービスを始めると発表しました。
いま次世代通信規格「5G」の実用化をにらみ、携帯各社による動画コンテンツの争奪戦が激しくなっています。
そうした中、今回この2社がタッグを組むのには新たな狙いもありました。
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
[blogcard url="https://www.disney.co.jp/"]
3月7日、都内で開かれた発表会。
ウォルト・ディズニー・ジャパンのバイスプレジデント、トニー・エリソン氏は、
日本のファンに向けて、きょう提案するのが「ディズニーデラックス」。
ウォルト・ディズニー・ジャパンとNTTドコモが発表したのは定額制の動画配信サービス。
その特徴は…
星佑紀記者、
今回、ディズニーとドコモが発表した新たなサービスではディズニーがの作品やピクサー作品、さらにはマーベル、そしてスター・ウォーズとさまざまなブランドの動画が視聴できるんです。
ディズニーが持つ4ブランドの映像コンテンツが月額700円で見放題。
またキャラクターのスタンプなどが使えるほか、会員限定の特典も用意されています。
今回の提携に彼らも応援に駆けつけました。
株式会社NTTドコモ
[blogcard url="https://www.nttdocomo.co.jp/"]
次世代通信規格「5G」の実用化を前に携帯各社が繰り広げるのが動画コンテンツの争奪戦です。
去年、ライバルのKDDIはアメリカの動画配信大手ネットフリックスと業務提携。
既存の料金プランに1,150円を上乗せすることでネットフリックスの動画が視聴可能。
さらに5GBのデータ通信を上乗せするというものです。
各社の動画配信の強化には顧客を囲い込み、通信量の収入を増やしたいという狙いがあります。
もうひとつの狙い
しかし、今回の新サービスではもうひとつ別の狙いが…
新サービスではドコモが発行するdアカウントを取得すればドコモユーザー以外でも同額で利用できるのです。
NTTドコモの吉澤和弘社長は、
auのお客様もソフトバンクのお客様も「dアカウントを取ってサービスを使ってください」という趣旨。
いろんなサービスを使ってもらい、そのままドコモの回線に契約することにつながる。
すでにドコモのポイント会員数は6,900万人を突破していますが、日本人に人気の高いディズニーとの提携でさらなる拡大を目指します。
「ドコモ経済圏をもっと広げていく?」
あまり「ドコモ経済圏」という言い方が好きでなく使わないが、会員にいろいろなサービスを使ってもらう。エコシステムを作っていきたい。
一方のディズニーは…
ウォルト・ディズニー・カンパニーのマネージメント・ディレクター、ルーク・カン氏は、
ディズニーがこれだけ日本で愛されている。
特別な環境にあるからこそ特別なサービスを始められる。
ドコモと協力でできることは非常に光栄だ。
ネットフリックスをはじめとするライバルが勢力を拡大する中、国内最大級の会員を抱えるドコモと手を組むメリットは大きいと判断したと見られます。
契約数の頭打ちや通院料金の値下げなど携帯各社が逆風にさらされる中、新たな収益の柱を生み出そうと各社の競争は激しさを増しています。
サービス、つまり非通信。
この領域をわれわれ自身がもっと拡大してサービスを使ってもらい、収益・利益もだが、成長していく構図になると思う。