ディファレンス
今、ビジネスマンの中で話題だという東京・青山にオープンしたばかりの「ディファレンス」。
若い男性たちが選んでいたのはスーツの生地です。
ディファレンスはオーダースーツ専門店。
紳士服大手、株式会社コナカが手掛ける新ブランドです。
プロデュースするのはクリエイティブディレクターの佐藤可士和さん。
構想としては10年ほど前から、オーダースーツが今後面白いと考えていた。ニーズが花開きそうだったので今回着手した。
実はスーツ市場が減少する一方でオーダースーツのシェアは3年連続で拡大しています。
用意するのはイタリア製など厳選された約150種類の生地です。
高額なイメージを覆し、3万7,800円(税込)からと手頃な価格に抑えました。
さらに、受け取るまでに通常、1ヶ月ほど掛かるというオーダースーツですが、なんと採寸から2週間でお客様にお渡しします。
お客様は、
気軽に季節に合わせたスーツ作りが実現できる。
オーダースーツ製造
どのように安くて早いオーダースーツ作りが実現できたのでしょうか?
秘密は佐賀県にある株式会社コナカの協力企業、リムス株式会社にありました。
通常、オーダースーツは海外で縫製されることが多いのですが、スピードを重視するため国内製造にこだわりました。
株式会社コナカの商品本部、岩谷達志本部長は、
お客様のデータをもとにスーツのパーツを設計する。
低価格で提供するために始めたのが徹底したコンピューター化です。
店で採寸した肩幅、袖丈、膝幅など詳細なデータを入力すると、スーツの22種類のパーツが自動で裁断されるのです。
大幅な人件費の削減につながりました。
あと熟練の職人が縫い付けるという仕組みです。
一人一人のお客様の好みの合わせたオーダースーツが完成。
佐藤可士和さんは、
日本人全体のファッションセンスが20~30年ですごく上がった。まずますニーズが高まっていく読みのもとやっている。
目標
年間の売上は1億5,000万円を目指し、100店舗まで広げる考えです。
ディファレンス事業部の中嶋傑さんは
オーダースーツの市場は勢いがあるので、コナカの柱tおなっていくブランドとして展開したい。
有限会社ゲットワン
ベンチャー企業もオーダースーツに勝機を見出していました。
ウリ文句は「ご来店不要です」。
この日、訪ねたのは都内にある不動産会社。
取り出したのはスーツの生地のサンプルです。約600種類。
有限会社ゲットワンの松島洋幸社長は、
売れ筋はちょっと明るめの紺系統。
オーダースーツの訪問販売です。
営業は社長である松島洋幸さんがほとんど行い、店舗もなく、受注生産。在庫を抱えていません。
そこで実現したのが高品質なオーダースーツの低価格化です。
使う生地はイタリア製など名立たるブランド物ばかり。
しかしスーツの価格は4万1,040円(税込)から、同じものを百貨店で購入するより3~5割安く購入できるといいます。
気軽に相談でき好評です。
年間約1,000着売れています。
お客様は
自分の好みを分かってくれているので楽。満足している。
松島洋幸社長は、
売り上げは少しずつだが伸びている。思っているより敷居は高くない、着心地もいい。ぜひ一度試して欲しい。
オーダースーツに勝機あり。
紳士服競争の激しさは増しそうです。
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