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[WBS] 自動車もラグビー部も「デザインの力」で組織が変わる

2016年5月18日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

デザインの力を借りて組織力や販売力を高める動きが様々な現場で広がっています。

マツダ株式会社

[blogcard url="http://www.mazda.co.jp/"]

マツダ株式会社は2016年3月期の営業利益が2,268億円。
世界の販売台数は153万4,000台。

共に過去最高を記録しました。

昨年発売されたスポーツタイプのロードスターはワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

[blogcard url="http://www.wcoty.com/web/"]

マツダ株式会社の車が高く評価されているのは2012年発売のCX-5から採用された力強い真っ赤なデザイン「魂動(こどう)デザイン」です。

これでブランドイメージを統一することで販売台数を伸ばしました。

今、そのデザイン戦略を店舗にも広げています。

マツダ目黒碑文谷店

都内にあるマツダ目黒碑文谷店。

建物の色は黒に統一されています。

片桐洋志店長は

内装がブラック、木材を使用している。マツダの「ソウルレッド」が映える作り。

黒いカラーの店舗が赤い車を引き立たせます。

お客様は

黒に赤で映えている感じ。すごいしゃれている。

マツダ株式会社は全国の販売店の改装や建て替えを進め、黒が基調の店舗を2016年中に100数十店舗に拡大する計画です。

マツダ株式会社の躍進はデザインの力によるところも大きいのです。

執行役員の西山雷太氏は

デザインは1つの入口。そこから統一感を持つお客様との付き合いを深めるのが重要。

株式会社真田ジャパン

[blogcard url="http://www.sanadagroup.com/"]

栃木県では産業処理会社がデザインの力で変革を起こしています。

ゴミを収集する作業員の服は黄色いシャツに蝶ネクタイ。
全社員が着用します。

真田ジャパンの五月女明社長は

われわれの仕事とは「暗い」「汚い」。それを逆転の発想で、働く皆さんの意識高揚にもつながる。

デザインによって会社のイメージを変え、周辺からの見られ方にも変化が起き、社員のやる気も引き出しました。

早稲田大学ラグビー蹴球部

[blogcard url="http://www.wasedarugby.com/"]

デザインの力で躍進を狙う取り組みはスポーツ界にも広がっています。

早稲田大学の上井草グラウンド。

98年の伝統を持つ早稲田大学のラグビー蹴球部。

日本代表の五郎丸歩選手の母校で大学日本一を15回達成した名門です。

しかし2008年度を最後に優勝から遠ざかっています。

2016年2月に就任した山下大悟監督。
日本一奪還を目指し合言葉に掲げたのが「BE THE CHAIN」。

一緒に目標に向かって進むことと鎖のように切れないディフェンスと自分たちの強みを表す言葉。

山下大悟監督は日本一奪還に向けてあるデザイナーの力を借りました。

ユニフォームをデザインしたのは世界的に活躍をしているnendoの佐藤オオキ代表です。

[blogcard url="http://www.nendo.jp/"]

伝統のえんじ色と黒のボーダーを生かしつつ勝つためのデザインを盛り込んだといいます。

胸に膨張色を使い広く見せることで胸が厚く筋肉が張っているように見え、よりたくましく強そうに見える。

さらにチームのモットーである切れない鎖を意識したデザインされています。
脇の部分にあるV字の部分は選手がスクラムなどで肩を組むことで早稲田のWも文字が生まれます。

あらゆる要素でみんなが一体感を持って戦い、周りの人も一体となって応援できるような象徴になったらいい。

さらに佐藤オオキ代表はクラウドファンディングで「早稲田大学ラグビー蹴球部応援ファンド」を立ち上げ小口の資金を募集。
提供者にはオリジナルグッズを渡す仕組みを導入しました。

チーム力の底上げのため、デザインの力が活用されているのです。

ファンとラグビー部がつながって、われわれの結果とともに波及していけば大きな鎖になれると思う。

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