9月11日、国内最大規模のベンチャー企業のイベントが開催されました。
日本にも優れた技術を持つベンチャーが次々に生まれていますが、かつてのアップルやフェイスブックのように世界を席巻するようなベンチャーはまだ登場していないのが現状です。
日本のベンチャーに必要なものは何なんでしょうか?
デロイトトーマツコンサルティング合同会社
[blogcard url="https://www2.deloitte.com/jp/ja.html"]
相内優香キャスター、
細かくたくさんのブースが分かれていますね。今さまざまなベンチャー企業が日本にはあるんですね。
監査法人やコンサルティングの世界大手デロイトトーマツグループが9月11日に開催したイノベーションサミット。
すぐにでも大企業と組めるほどの実力のあるベンチャーが国内外から300社集まりました。
株式会社マッシュルーム
[blogcard url="https://mashroo.me/"]
マッシュルームの山瀬剛人COO、
スマホで制御するスマート宅配ボックス。
権限がある人のみ開けられる。
専用のアプリを通して扉を開ける権限を与えられた宅配業者と受取人がスマホを近付けボタンを押すと、ロックが解除される仕組みです。
電子的に全部管理されている。
いつどこで誰が開けたかが管理されている。不正利用がない。
株式会社Empath
[blogcard url="https://webempath.com/jpn/"]
こちらのブースではモニターに向かってなにか話しかけています。
エンパスの山崎はずむCSOは、
音声から人の感情を解析する会社。
人工知能が人の声からリアルタイムで感情を解析し、喜び、平常、怒り、悲しみの4パターンで表現するというものです。
こんにちは。テレビ東京の相内優香です。
若干怒りが見える。嫌なことありました?
自動車に搭載してドライバーの感情分析から安全運転を呼びかけたり、電話販売などでお客様の感情に合わせて会話をすることで売り上げにつなげるといった使い方が見込まれるといいます。
イノベーションサミット
このイベントは2018年で8回目。
規模は年々拡大し、出展企業は2017年から倍以上になりました。
しかし、一方で課題があるといいます。
日本のベンチャー企業の課題
デロイトトーマツ事業統括本部の斎藤祐馬部長、
日本から世界で勝てるベンチャー企業が出てこない。
日本を代表するITベンチャー、メルカリも海外の攻略はこれから。
海外市場を開拓できていない状況が続いています。
そこでデロイトトーマツは海外の企業や投資家と接点を持てるこうしたイベントを積極的に開催しているといいます。
実際に海外の起業家や大企業に会ったりすることで人はインスパイアされる。
このイベント会場にある大物の姿が…
ベンチャー経営者、
どこでも職員のトレーニングができるVR。
マレーシア最大の財閥サンウェイ
マレーシア最大の財閥サンウェイの投資責任者、チュアさんです。
日本のベンチャーの盛り上がりを聞きつけわざわざ日本にやって来たといいます。
するとチュアさん、ある企業と個別の商談を始めました。
グローバル・モビリティ・サービスの大島麿礼執行役員、
この装置で車の動きをコントロールできる。
チュアさんが注目したのは新たな自動車ローンの仕組みを作ったベンチャー企業です。
Global Mobility Service株式会社
[blogcard url="https://www.global-mobility-service.com/index.html"]
ローンが滞った人の自動車のエンジンを遠隔操作で止める装置を開発。
貸し倒れの減少につながるといいます。
この新しいサービスに興味津々のチュア氏。
しかし、辛口の指摘も…
地元のニーズを捉えるのが大事。タクシードライバーなどに話を聞くこと。
それから地元の金融機関も大事。関係を作らないと成り立たない。
マレーシアの金融機関の担当者を紹介する約束をして、この日は商談を終えました。
グローバル・モビリティ・サービスの中島徳至社長は、
私たちのネットワークではなしえないアクセス権を持っていた。
可能性が広がった。
共通する課題
チュアさんは日本のベンチャー企業に共通する課題があると指摘します。
日本のベンチャー企業は英語の交渉力がない。
きょうもいろいろ回ったが説明できない企業が多かった。
世界の大企業と組んで海外の市場に打って出るべきだ。
中身は非常に興味深かった。
エンジェル投資家
会場には創業から間もない企業に個人で投資するエンジェル投資家の姿も…
エンジェル投資家の世界団体のトップ、ランディー・ウィリアムズCEOはこうした場を活用し、海外企業や投資家と関係を作ることが重要だと話します。
海外とのコネクションは必要。われわれのプラットフォームを使ってほしい。
ウォールストリートなど世界にはたくさんの投資家がいる。
日本のベンチャーは今こそ、つかみに行くときだ。