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[WBS]夏を前にエアコンが"熱い"!「31万円」でも人気のワケは…[ダイキン工業株式会社]

2021年5月11日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

気象庁は5月11日、九州南部が梅雨入りしたと見られると発表しました。

5月11日の天気図ですが九州南部あたり梅雨前線がかかっているのが分かります。

このところ各地で蒸し暑い日も増えてきましたが、早くも活躍を始めるのがエアコンです。

新型コロナの影響で家で過ごす時間が伸びたことでエアコンの買い替え需要が高まるとともにエアコン掃除のニーズも増しています。

これを商機と捉え業績を伸ばしている企業を取材しました。

ダイキン工業株式会社

[blogcard url="https://www.daikin.co.jp/"]

都内の家電量販店「ビックカメラ池袋本店」。

夏を前に1階の入り口でもエアコンをアピールしています。

売れ筋の商品は…

ビックカメラ池袋本店の板橋智裕さん、

こちらがモデルが人気。

イオンの力で部屋の中を除菌しながら冷房・暖房運転できる商品。

シャープ製のこちらのエアコン「N-Xシーリズ」、除菌や消臭の機能がついているのが特徴です。

またダイキン「うるさらX」は換気ができるエアコン。

価格は31万円と高額ですが人気を集めています。

ビックカメラではゴールデンウィーク期間中、エアコンの売上げが去年のおよそ2倍に伸びました。

夏に向け、去年同様、エアコンが伸びることを期待している。

31万円のエアコンを作っているのがダイキンです。

ダイキンは高価格帯以外の機種にも換気機能を搭載。巣ごもり生活を快適に過ごすためのニーズは今後も衰えないと見ています。

ダイキン工業の重政周之さん、

在宅勤務が多かった中で換気や空気の質に対する意識の高まりがあり、商品のニーズが高まってきた。

例年の倍くらい買ってもらっている。

エアコンの好調さは決算にも現れています。

ダイキンが5月11日に発表した来年3月までの業績予想はコロナ前の水準を上回ると見ています。

ダイキン工業の十河政則社長、

引き続き攻めと挑戦の姿勢で施策を実施していくことで2桁の増収増益を確保してコロナ前の業績を上回ってV字回復を果たしたい。

ダイキンの調査によるとこの冬のエアコンの使用時間は前のシーズンの1.8倍になりました。

家で過ごす時間が長くなり、エアコンを使う頻度が増えた影響はこちらの業界でも…

朝8時、清掃関連の事業を手掛けるダスキンの支店ではスタフがエアコン掃除に向かう準備をしていました。

「それはなんですか?」

ダスキン入谷支店の下條鉱史さん、

エアコンの本体を洗浄する高圧洗浄機です。

到着したのは都内にあるマンション。すぐ作業に取り掛かります。

8年間、クリーニングしていなかったというこちらのエアコン。送風部分はご覧の通り、かなり汚れている状態です。

エアコンが強く空気を吸って汚れた空気が出る。

今回洗浄するエアコンは最近普及が進んでいる自動でフィルターを掃除するタイプ。構造が複雑で作業時間は通常より30分ほど余計にかかるといいます。

カバーを外し終えた後は高圧洗浄機の出番です。

作業にかかった時間はおよそ2時間、汚れていた送風部分もこのようにきれいになりました。

利用したお客様は、

家にいる機会も覆うのできれいなほうがいいと思った。

ダスキンでは今年に入ってエアコンクリーニングの売り上げがおよそ3割伸びました。

ダスキンの訪販グループ事業本部、西村孝一郎さん、

本来冬はエアコンクリーニングのトップシーズンではないが、今年はコロナ禍で在宅率がアップしたこともあり大きく成長した。

エアコンクリーニングの本格的なシーズンを控え、活況の現場はこちらにも。

室内のいたるところにあらゆるメーカーのエアコン60台以上が並んでいます。

こちらは業界団体が開いているエアコンクリーニングの研修会。ここ数年、参加する業者が増えています。

そのワケは、フィルターの自動掃除機能が付いたエアコンの増加です。

日本エアコンクリーニング協会の清水則好代表理事、

分解の知識が重要になってくるので一生懸命勉強している。

研修会に初めて参加した川瀬康さん、

掃除機能付きが初めてなので…

まずはフィルターの掃除ユニットの外し方を覚えます。

これは外せる。

つながっている線をたどってコネクタを抜いちゃって。

抜いちゃっていいんですか。

掃除機能が付いていると電子基板や配線が複雑に入り組んでいます。こうした仕組みを機種ごとに学ぶ必要があるのです。

また付けるのが難しい…

研修会が活況な理由はほかにも。

川瀬さん、実は今年からエアコンクリーニングの仕事を始めたといいます。

会社は人材系の仕事だが、コロナで業績が良くなくなってきたので業態変更でエアコン掃除に参入した。

コロナの影響で経営が苦しくなった異業種からの参入が増えているのです。

研修会を開く協会も場所が足りなくなったため、新たな研修センターを今年4月に開設しました。

エアコンクリーニングをするお客様が増えている。今後さらにニーズは増えていくと思う。

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