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[WBS] シニア人材の新活用法!企業を救う「10万円顧問」

2016年9月19日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

サイエスト株式会社

[blogcard url="https://cyestc.com/"]

須山俊昭さん(67歳)。

クラボウ(倉敷紡績株式会社)など繊維業界で約40年勤務した「生地のエキスパート」です。

しかし4年前、現役を引退しました。

株式会社Yom

[blogcard url="http://www.yom.jp/"]

この日、スーツ姿で向かったのはベビー服の製造・販売を手掛けるベンチャー企業、株式会社Yomのオフィスです。

すると須山俊昭さん、ベビー服の新製品を手に取り、じっくり観察します。

そして

中がおむつで蒸れるから臭いも出る。抗菌防臭的なメッシュ素材を使うことで喜んでもらえるのでは。

株式会社Yomの深澤和弥社長は

分かりました。そのように改善します。

実は須山俊昭さん、10ヶ月前に株式会社Yomの顧問に就任。

月に2回ほど訪れ、生地についてアドバイスをしています。

月に10~15万円の報酬を得ています。

所得はあまりいらない。年金を得ているので。経験したことが役に立つなら、筋肉にため込んだ情報を表現できるので、それが一番大きな喜び。

須山俊昭さんが顧問を務める株式会社Yomは代官山などに直営店を展開、丸い形のよだれ掛けなど斬新なデザインが人気です。

しかし生地についてノウハウがなく、新製品の開発に行き詰っていたところ、須山俊昭さんを紹介されました。

株式会社Yomの深澤和弥社長は

われわれの世代だと生地をしっかり分かっている人がいない。専門家を雇用するのはなかなか難しい。

サイエスト株式会社

須山俊昭さんを株式会社Yomに紹介したのは、シニア顧問の紹介サービスを手掛けるサイエスト株式会社。

様々な業界の経験者、約2,400人が所属。

顧問という仕事は、仕事より私生活を重視するシニアとコストをかけられない中小企業、双方のニーズにあっていると強調します。

塚崎義直社長は

シニアは常勤の必要がないからフレキシブルな働き方ができる。企業にも非常に好まれている。

株式会社オンデーズ

[blogcard url="https://www.owndays.com/jp/ja/"]

一方、シニアを活用する動きはほかにもあります。

メガネチェーン、株式会社オンデーズの店舗。

若い店員の中に混じり、シニアの店員の姿がありました。

武田晃さん(58歳)。

3年前に中途採用されました。

ちょっと手元が見えづらい。

見えないですか、もうちょっと強くしましょう。

株式会社オンデーズのお客様の2割以上が50歳以上、シニア層にもっとメガネを購入してもらうために接客現場でシニアを活用しています。

ただ、シニアの店員にとって機械を使った作業は難しいケースもあります。

そこで株式会社オンデーズが始めたのが、視力に関するデータは苦手な店員に代わり本社から遠隔で計測。

そのデータをもとに店員がレンズを入れます。

お客様(54歳)の反応は

全然、遠隔操作は問題なかった。的確で安心してお任せできる。

武田晃さんは

本社でバックアップしてくれる安心があれば、お客様の安心にもつながり、我々も安心。

株式会社オンデーズはシニアの店員を増やすため、60歳の定年制の撤廃を決断しました。

金子勝巳執行役員は

シニアのお客様が話がしやすい環境や相手がオンデーズが考えるシニアの店舗に必要。シニアが安心して入社できる環境のために定年制は撤廃した方が働きやすい。

今後、地方を中心に店員が全てシニアの店舗を増やし、他社との差別化を図る方針です。

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