竹内義晴さん
長野市。ここにも新たな働き方を模索する人がいました。
竹内義晴さん(46歳)。職場作りやコミュニケーションのトレーナーをしています。
7人くらいの職人を抱えて仕事をしているが全員年上。いろいろ悩むことがあったり。
実は「聞く」ってすごく大事だったりする。これができるようになるだけで相手との関係性は変わる。
職場の人間関係に悩んでいるという人たちに次々とアドバイスを送ります。
竹内さんはこうしたセミナーのほか、企業から講演も依頼されています。
新潟県妙高市。人口約3万3,000人。竹内さんはこの生まれ育った地で暮らしています。
家族と暮らす大きな一軒家。その一室が仕事場です。
竹内さんは元日産自動車のエンジニア。ブレーキの開発に携わった後、妙高に戻りIT関係の会社に転職しました。
管理職となったことをきっかけにコミュニケーションについて学び独立。
今では講演活動のほか、インターネットの記事を書いたり本も出版しています。
さらには地元、妙高の自然を活かした活動も。
ここで農業プログラムみたいなものをできたらいい。
耕作放棄地を活用し手掛けているのは蕎麦の栽培。豊かな自然の中で農業を体験しストレスを解消してもらうプログラムです。
今の時代は何があるか分からない。必要なのは変化への対応力。やれること、知識、技術、人脈、そういうのを広げたい。
会社員人生から一転、独立して10年。仕事の幅を広べるため奮闘してきました。
サイボウズ株式会社
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竹内さんが訪れたのは東京・日本橋に本社を置くサイボウズ株式会社。社員370人ほど、スケジュール管理などを行う会社向けのシステムで国内トップのIT企業です。
ここは働き方の改革にも力を入れています。
子供をあやしながらテレビ会議に参加するのは在宅勤務の男性社員。ほかにも子連れ出勤など多様な働き方を認めています。
竹内さん、社内を案内してもらいます。
今日からコーポレートブランディング部に「複業採用」の。
挨拶の相手は社長の青野慶久さん。
実は竹内さん、4月にこの会社に入社しました。竹内さんが応募したのが今年から始まった複業採用。本業がありながら、さらにサイボウズで正社員として働く。つまり複数の仕事に就ける仕組みです。
「あなたの専門知識をサイボウズでも生かしてみませんか」よいうメッセージだったので、持っている知識を生かせるんじゃないか。
早速、会議に参加します。竹内さんが配属されたのはコーポレートブランディング部というチーム。
ブランディング部の活動コンセプトはサイボウズを知らない人に知ってもらう。サイボウズの取り組みを教えるという活動。
このチームが力を入れているのは企業や学生向けのセミナーでした。
セミナー
竹内さん、実際のセミナーを見せてもらいます。参加者は顧客企業の社員。「チーム」や「モチベーション」、「コミュニケーション」がテーマのようです。
「やりたい・できる・やるべき」を書き出してもらって、やりたいことは何か書いてください。
参加者に自分がやりたいことを10年後まで書き出してもらいます。目標を掲げることで、そこに向かう解決法を導いていくサイボウズ独自のセミナーです。
一通り見学を終えた竹内さんにチームのメンバーが早速、課題を出します。
改善点を発表して教えていただければ。
始めたばかりのセミナー。その改善策を求められたのです。
竹内さんのノウハウを、ぜひ私たちにも教えていただいて良いものを提供できるようになっていけばいい。
課題を与えられた竹内さん、何故かオフィスの外へ。
妙高市
東京から新幹線で1時間半。JR長野駅に竹内さんが帰ってきました。さらにここから隣町の妙高市まで1時間かけて移動します。
サイボウズでの複業は週2日。東京と新潟を往復します。仕事に慣れてくれば在宅勤務も選択できます。
複業では生活基盤という安心感みたいな厚みも広がるし、やりたいことに対する人脈、ネットワークも広がる。基礎となる部分の厚みが増す。
妻と2人の娘と両親。家族6人揃っての夕食です。この日のメニューは地元で採れた山菜の天ぷら。
この辺では結構、山菜が採れる。こういうのは東京ではあまり味わえない。
父の真澄さん(74歳)は、
過疎化が全国的にいわれて、私も誰かが跡をとってくれなくちゃ困る。次男坊の彼がうちに入ってくれた、感謝している。
竹内さんは3人兄弟の次男ですが実家を継ぐ道を選びました。
この辺の人も近くで働いている人はそんなにいない。ここで働けるような人が増えれば地域の問題が解決するかもしれない。
セミナーの改善策
サイボウズで与えられた課題に取り組みます。セミナーの改善策です。
これまで培ってきた力が試されようとしていました。
5月12日、サイボウズ本社。
手掛けているセミナーの改善点を話し合うため担当者が集まっていました。複業としてサイボウズで働き始めた竹内さん、人のやる気をどう引き出すのか与えられた課題について発表します。
昔、書いたこの本に書いてあるけれど、中学校の先生とかから「面白い」と言われる。
提案したのは好きなことを分析し、それを図に表すやり方。そこから何がやりたいのかを見つけ「やる気」へとつなげる方法です。
「好きなこと」から「やりたいこと」にひも付けられたら、頭で一生懸命「やりたいこと」をひねり出さなくてもいい。
早く竹内さんの講義を見てみたい。今までの僕らにはなかった視点。いいフィードバックをいただいてありがとうございます。
複業として最初の仕事を終えた竹内さん。新たな一歩を踏み出しました。
「複業」で他の会社に入ると新しい価値観が入りスキルも磨かれる。一生懸命やることで未来の基礎力をつけていきたい。
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