私たちの生活になくてはならないインターネット。
しかし、サイバー攻撃でホームページが見られなくなったり、情報を漏洩したりする被害が後を絶ちません。
今年だけでも、1月にアパホテルのホームページがサイバー攻撃で閲覧不能に。4月にもチケット販売大手のぴあのサイトが攻撃を受け約15万件の個人情報が流失。また犯罪捜査を行う警視庁のホームページもサーバーがダウンする事態となりました。
こうした中、サイバー攻撃からの防御技術で世界トップの実力を誇るある国が日本に上陸してきました。
その実力を取材してきました。
第26回ジャパンITウィーク春
[blogcard url="http://www.japan-it.jp/"]
5月10日から始まった日本最大のIT技術の見本市。
中でも注目が集まっていたのがサイバー攻撃から企業を守る情報セキュリティー部門です。
そこであるブースを見つけました。
イスラエルが国として出展しているブースです。
イスラエル企業
例えば無数にあるネット回線から危険のある回線だけを探知して遮断する技術やアメリカの軍でも採用されているという安全な通信デバイスを手がける企業などイスラエル企業、14社が参加していました。
イスラエル大使館のアサフ・マルコ上席商務官にその特徴を紹介してもらうと、
「Check Point」は世界的にも大きなセキュリティー会社。創業者は有名なイスラエル軍の諜報機関の出身者です。
戦争や紛争を数多く経験しているイスラエル。その高度な軍事技術をセキュリティー技術に応用し国の産業のひとつとして力を入れているのです。
サイバーリーズン・ジャパン株式会社
[blogcard url="https://www.cybereason.co.jp/"]
すでに日本支社を構えてビジネスをしている企業もあります。
イスラエルのセキュリティーサービス会社「サイバーリーズン」。主に企業向けのセキュリティーソフトを開発・販売しています。
ハッキングによるウイルスに感染した後でも情報漏洩などの被害を防ぐ仕組みなどを開発。すでにソフトバンクなど国内150社ほどがサイバーリーズンのソフトを導入しています。
ソフトの開発に携わっているのがイスラエル人のダハン・アサフさんです。
「日本に来る前は何をされていたんですか?」
イスラエルの国防軍の諜報舞台にいました。そこでサイバー攻撃を仕掛ける作戦に参加していた。
開発したソフトには軍で培ったノウハウが生かされているといいます。
今、情報セキュリティーの分野で日本の現状をどう見ているのでしょうか?
日本は海外に比べてセキュリティーの分野で遅れていると感じる。今の状況に対応できていない。
「戦争に使うための高い軍事レベルの技術が一般のユーザーにも必要?」
今は一般のサイバー攻撃のレベルが上っていて軍事レベルであると想定すべき。そのためにも防御する方も軍事レベルである必要がある。
イスラエルの目標
国を挙げて日本市場に売り込みをかけるイスラエル。
次の目標は?
イスラエル大使館のアサフ・マルコ上席商務官は、
2020年の東京オリンピック・パラリンピックは世界的にも大きなイベント。人々の関心が向くと共にさまざまな脅威も襲ってくる。そこでイスラエルの技術は役に立てると思っている。