カレーなる戦い in 杉並
2016年5月3~4日に東京の荻窪で行われているイベント「カレーなる戦い in 杉並」。
杉並区の荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺など17店舗が考案したオリジナルカレーが一同に集結。
来場者は1,000円で4店舗のカレーを楽しめます。
2日間で1万人の集客を見込んでいます。
開催地の荻窪はラーメンの街として有名ですが一部の人気店を除き以前ほどの集客はなくなったといいます。
そこで荻窪をカレーの街として新たに売り込む考えです。
東京商工会議所荻窪ブロック長の矢澤規充さんは
カレーの方が材料とか辛さとかいろいろなこだわりで差別化できる。
ワインバーが作るカレーはスパイスを効かせたキーマカレーの上に新鮮なパクチーをトッピング。
新潟の食材を取り扱う居酒屋が取り扱うのは南蛮海老の出しを使ったカレーなど各店舗が個性的なカレーを用意しています。
荻窪カレーのブランド化のために生み出されたのは「荻窪名物イタリアンカレー」というレトルトカレーです。
「荻窪名物イタリアンカレー」は荻窪で働く9人の若手経営者が地元のイタリアンレストラン監修のもと作り出しました。
地域をアピールするために荻窪を宣伝する贈答用としていろんなところに配ったり販売しやすくなった。
ご当地カレー
近年、ご当地カレーの注目が集まっています。
東京都大東区のレトルトカレー専門店「カレーランド」。
[blogcard url="http://curryland.theshop.jp/"]
店頭には全国のレトルトカレーが約350種類並べられています。
北海道厚岸の秋刀魚カレーに茨城県のメロンカレーなど地域の食材を使ったカレーが目立ちます。
地域の食材をカレーに使うことで、その地域にお客様が訪れるきっかけにもなるといいます。
レトルトカレーが町おこしとして成功した事例には神奈川県横須賀市の海軍カレーがあります。
イベントで海軍カレーを出展すると行列ができるほど人気です。
カレーランドを運営する株式会社campsis(カンプシス)の猪俣早苗社長はカレーにはラーメンなどにはない町おこしの可能性があるといいます。
カレーは肉や海産物だけでなくフルーツや野菜をメーンにすることができるので町おこしができる可能性は大きいと思う。
北本トマトカレー
横須賀の続いてカレーの街として注目を集めているのが埼玉県北本市です。
市内のスーパーにも地元埼玉県のトマトを使用した「日本一の北本トマトカレー」のレトルトカレーが販売されています。
考案したのは北本市でトマト農家を営む加藤浩さん。
トマトが生産される時期に家で母が作るカレーがトマトカレー。
戦前は北本市の特産だったトマトを使ったカレーを2011年に開発。
2014年には全国のご当地カレーグランプリで優勝します。
これをきっかけにレトルトカレーが商品化されました。
発売当初は約1ヶ月で5,000個が完売。
経済効果について北本市観光協会の小川政美事務局長は
経済効果は2億5,600万円ほど見込まれます。販売に伴い知名度アップにつながった。
地元の飲食店では県外からも多くのお客様が訪れていました。
北本トマトカレーの三ヶ条。
- ルーにトマトを使用
- ライスをトマトで赤くする
- トッピングにトマトを使用
北本トマトカレーはトマト尽くしのカレーです。
北本市ではカレー専門店に限らず13店舗の飲食店で北本トマトカレーを提供しています。
やまがたらーめんきたもと屋の佐藤栄助店長は
仕込みさえしてしまえば難しいものではないので展開しやすい。
山崎製パン株式会社
[blogcard url="https://www.yamazakipan.co.jp/"]
北本トマトカレーの盛り上がりに山崎製パン株式会社が目をつけました。
山崎製パン株式会社は北本トマトカレーを人気商品「ランチパック」として商品化。関東地域で6月から販売する予定です。
埼玉工場製品担当の北川沙希さんは
北本トマトカレー自体の知名度も結構ある。このカレーは子どもから女性、お年寄りにも非常に人気があり売れる。
北本アグリ株式会社
カレー人気の高まりでトマト栽培に乗り出す人も増えています。
建設業を営む北本アグリ株式会社の高松隆士社長は農業生産法人を立ち上げ今年からトマト栽培を開始しました。
トマト生産は簡単ではないが、みんなでもっとブランドを高めながらやっていく。