新型コロナの影響で去年と比べて92%も減少したのが結婚式場の売り上げです。
人が集まり密になってしまうというのが一番の理由ですが、このコロナ禍を逆手に取って縮小が続いていた業界の反転攻勢につなげようとしています。
株式会社CRAZY
[blogcard url="https://www.crazywedding.jp/"]
東京・表参道の結婚式場。
この日、式を挙げるカップルがいました。
一足先にビールを一気飲みする新郎、若佐慎一さん。プロポーズした4月7日に緊急事態宣言が発令されました。
緊張気味に本番を迎えます。
新郎慎一さん、新婦麻央さんの入場です。
出迎えの拍手はなく、あったのはカメラが一台。実はオンラインの結婚式です。
親族を含めて全員が画面越し。コロナの状況でも移動せず参加できるとあって6ヵ国200人が参加しました。
「アメリカ・カンザス州は何時ですか?」
朝6時です。
お決まりのプログラムも配信ならではの新鮮さが。
スクショをスタンバイしてください。
開始から1時間半でいよいよクライマックスへ。
きっと親として心配なことや不安なことがあったと思う。
それでも否定的にならず最善策を考えてくれた。
新婦の母、
これからも末永く宜しくお願いします。
画面越しでも感謝の気持が伝わりました。
オンライン結婚式どうだった?
オンラインでつながっている感じ。普通の結婚式ではしない。
コメントが飛び交ったり、世界でつながっていて楽しかった。
平均350万円ほどかかる結婚式。費用は5分の1ほどで済みました。
プロデュースしたのは結婚式場を運営する会社。
結婚式をプロデュースしたCRAZYの執行役員、吉田勇佑さん、
体験者が増えることで新しい選択肢になる。
4月から通常の結婚式は全て延期になりました。
新たな生活様式を取り入れていてご祝儀も…
祝儀をピン札で包んで郵送するのは怖いと思うので、5,000円、1万円など気軽にネット決済ができる。
申込みは1ヵ月で30件以上。業界が抱く課題のヒントも見えてきました。
結婚したカップルの2組に1組しか挙式と披露宴を挙げない時代。
多くが「大変そう」やお金の事情。
通常の式とオンラインが共存できればと業界にもいい流れができる。
築地本願寺
[blogcard url="https://tsukijihongwanji.jp/"]
新たな風は創建400年の築地本願寺にも。
年に1度、敷地内の墓地に眠る1,000体を供養する法要です。
その様子を見つめていたのはカメラを構えるちょっと今風のお坊さん。真剣なその眼差しはさながらプロのカメラマンです。
本堂の1番後ろにはスタジオのような機材も揃っていました。
法要の様子を全世界に生配信していたのです。
もっと内側を映せる?
カメラまっすぐに。
全員が未経験のお坊さん。手探りで進めてきました。
カメラ動かす時にゴールを決めて動かしてほしい。
とにかくブレないように、見る気が失せるからね。
1年目の僧侶、
実家が寺でご縁があり僧侶になった。
「カメラマンをすると思ったか?」
全然思っていませんでした。
今の時代に合わせた法話も配信。
築地本願寺の光森宏明さん、
お経は漢字ばかりで難しいイメージがある。
映像に要約をのせる。
5月からはズームを使って法事でお経をあげるサービスをスタート。
49日の法要を担当させて頂きます。
このコロナ禍で遠方の人や高齢者など意外な需要が見えてきました。
違和感はとてもあるが行わないより気持ちが落ち着く。
母は足が悪いので自宅でできたのもとても良いこと。
伝統を重んじる仏教界にあって新たなチャレンジを続ける築地本願寺。こうした状況も前向きに捉えています。
築地本願寺の黒田正宣副宗務長、
法事を休止した2ヵ月半、お参りなどの収入はゼロになった。
新たな取り組みを進めたい思いはあったがコロナが1つのきっかけになった。
どんな時でも寺は門を閉じない。
全ての方がお参りできる形を整えるのが我々の務め。