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[WBS] 【ロングセラー研究所】サクラクレパス

2017年2月23日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

昔からお絵かきといえばクレパスですよね。皆さんも一度は使ったことがあると思います。

実は大正時代からのロングセラーです。

90年以上愛されるその秘密とは?

株式会社サクラクレパス

[blogcard url="http://www.craypas.com/"]

今から90年ほど前の1925年、子どもたちが尋常小学校で学んでいた大正時代。そんな時代に生まれ、いまも子供たちに愛されている商品があります。

いろんな絵を描ける。

色とかが好き。

それがサクラクレパス

発売から90年以上のロングセラー。長い歴史に彩られたその秘密とは?

サクラクレパス

大阪にある株式会社サクラクレパス。

1921年創業の老舗文具メーカです。元々はクレヨンを作っていました。

株式会社サクラクレパスのアートミュージアム、前田真由美さんは、

当時のクレヨンは硬くて色をべったりと塗れなかった。もっと色をべったり塗ることができる画材は作れないものかと。

そこで大正の終わりに誕生したのがサクラクレパスです。

現存する昭和初期の製品を見せてもらいました。パッケージには「専売特許ほんとの」の文字が。当時は模倣品が出回るほどの人気でした。

そもそもクレパスとは「クレヨン」と「パステル」という2つの画材の名前を足した造語。

何が違うのか塗り比べてもらいました。

クレヨンは硬いのでハッキリした線は描けますが色を混ぜ合わせることが難しい。

パステルは絵の具の一種、柔らかく色を混ぜ合わせられますがぼやけやすい。

その中間のクレパスは程よい硬さ、色を混ぜることもできる上、仕上がりもキレイです。

大阪工場

サクラクレパスはどう作られているのか、工場を訪ねました。

まずはクレパスの大本となる蝋を作ります。ここでオイルを混ぜることが絶妙な硬さの秘密。

そして色の素になる顔料に、これまたオイルなどを足していきます。この配合がカギとなります。

大阪工場の佐藤彰則さんは、

描き味に直接つながるものなので滑らかさを追求しながら作っている。

型に入れて冷やし固めたら完成。

年間で2,000万本以上を生産します。

クレヨン全体の市場で7割を超えるシェアを誇っています。

色へのこだわり

現在はよりカラフル、限定版ながら90色セットや700色セットまで販売しています。

色へのこだわりも増々進化しています。

サクラアートサロン

そんなクレパスに新たな展開が。

こちらは大人向けの絵画教室。使用しているのは専門家用のクレパスです。

油絵だったら油や筆とかいろいろな道具が必要。でもクレパスならこれだけですぐ描ける。

手軽で、しかも本格的な色合いを出せると大人にも大人気です。

コラボ商品

さらに近年ではいろいろな商品とコラボしています。

やはりこだわるのは色。

これはクレパスではなく、カラフルな消しゴム。

こちらはクレパスの色を再現したネイル。若い女性に人気の商品です。

ロングセラーの極意

鮮やかな色合で幅広い年代に愛されるサクラクレパス。そのロングセラーの極意とは、

創業以来、美しい色にこだわり続ける。心のある色を通じ教育・文化に貢献。

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