中国で11月8日、習近平国家主席をはじめ共産党の幹部が集結する重要な政治会議「6中全会」が始まりました。
会議では共産党100年を総括するいわゆる歴史決議が採択される見通しです。
この歴史決議を習主席は極めて重視しているといわれていますが一体なぜなのでしょうか。
中国共産党
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11月8日、北京中心部では…
北京支局の佐藤真人記者。
周辺には警察や警備車両が並んでいて物々しい警備体制が引かれています。
11日まで開催される6中全会。
習主席出席の下、審議されるのは中国共産党の100年にわたる奮闘の重大な成果と歴史的経験に関する決議案です。
内容は100年間のさまざまな実績などについて総括するものとされています。
今回の決議は歴史決議とも呼ばれ、過去採択されたのはたったの2回。
1945年の毛沢東、1981年の鄧小平でした。
いずれも過去の歴史に評価を与えたうえで自らの政治路線の正当性を明示。それにより自身の権威を確立する効果をもたらしました。
来年の共産党大会で当トップとしては異例の3期目をにらむ習主席。
中国の偉大なる復興に向けて社会格差の解消を目指す「共同富裕」などの政策を進めています。
歴史決議の40年ぶりの採択で自らの政策の正しさを明確にするとともに過去の指導者と肩を並べる権威を示す狙いがあるものと見られます。