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[WBS] 若者の「消費離れ」は本当か?コミケで「2,000万円使いました」

2016年8月13日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

コミックマーケット90

[blogcard url="http://www.comiket.co.jp/"]

東京ビッグサイトで始まった世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット90」

今回でなんと90回目を迎えます。

3日間で50万人以上が訪れる真夏の大人気イベントです。

コミックマーケット、通称「コミケ」とは有名なアニメやマンガを題材に個人やサークルが自分の作品を販売するイベントです。

若いお客様

そこで目にするのは金に糸目をつけずに買い込む若いお客様の姿です。

抱き枕カバー。1万円。

どのくらいお金を使った?

2万7,000円。

普段からそんなにお金を使う?

使わない。

どうして今日はお金を使った?

欲しいものを買うため、そのためにお金を貯めた。

会場の入口に設置されているATMには長蛇の列が。

お金が足りなくなったので下ろした。

どのくらいお金を使った?

3万円弱、これから増えるけど。

持ってきた3万円では足らずお金を下ろして、また買い物に行くといいます。

中には、こんなお客様も

めっちゃ好きなので同じやつを何冊か買った。

何冊買った?

6冊です。見て楽しんで、あとは保管。

どのくらいお金を使った?

3~4万円。予算じゃなくて欲しければ買う。

極めつけは、こちらの男性。

「お昼寝セット」と言って中にいろいろ入っている。うちわ、枕カバー、タオル、1万円くらい。

どのくらいお金を使った?

判明しているだけで15~16万円。

今までの総額は?

2,000万円くらい、十数年コミケに来ているので。

好きなものには惜しみなくお金を出す若者世代。

ここでは消費離れは感じられません。

若者のビール離れ

一方、叫ばれて久しいのが「若者のビール離れ」です。

若者の支持が得られないことで近年、売り上げは伸び悩んでいます。

ところが、その若者がこぞって訪れるビアホールがありました。

よなよなビアワークス

[blogcard url="http://yonayonabeerworks.com/"]

よなよなビアワークス。

店内に入ると100以上の客席がほぼ満席。

かんぱーい!

この店舗を経営しているのはクラフトビール最大手「株式会社ヤッホーブルーイング」です。

[blogcard url="http://yohobrewing.com/"]

クラフトビールとは小規模な工房で作られるビールで、かつては地ビールとも呼ばれていました。

提供しているのは定番の「よなよなエール」に、強い苦味が特徴の「インドの青鬼」、滑らかな口当たりの黒ビール「東京ブラック」。

値段は普通のビールに比べて割高ですが、しかしなぜこれほど人気なのか?

お客様は

いろいろ飲むと楽しい、飽きない。

フルーティーで飲みやすい。

普段のビールのイメージは?

苦くて石鹸みたい。

大手の市販するビールと違い特徴的な味が数多く楽しめる、それが割高でも若者の心を引き付けていました。

アサヒビール株式会社

[blogcard url="http://www.asahibeer.co.jp/"]

しかしビール大手もすでに様々なクラフトビールを発売しています。

ただヒット商品が生まれていないのが現状です。

中でもアサヒビール株式会社が2015年2月に発表した新ブランド「クラフトマンシップ」。

早くも事業を縮小することが分かりました。

ただ様々な味があるだけでは売れないのです。

デザイン

他にも若者の心を捉える秘密がありました。

お客様は

パッケージがかわいくておしゃれ。

株式会社ヤッホーブルーイングが販売するビールのデザイン。

デザインが人気の秘密なんです。

株式会社ヤッホーブルーイングの井出直行社長は

大手メーカーのイメージを調査すると、いいイメージが若者になかった。おじさんの飲み物だったり、飲まされる嫌なツール。

株式会社ヤッホーブルーイングはデザイン性を高めることでビールのマイナスイメージを刷新。

若者が飲んでも格好悪くない飲み物に変えたのです。

おしゃれ、アート的だったり、クラフトビールのパッケージもいろいろある。若者が飲んでも楽しい、手に取りやすい。

こうした取り組みで株式会社ヤッホーブルーイングは11年連続の増収増益。

低迷するビール業界で急成長をしています。

ビール飲まないといって諦めるのではない。「こういうのがあったら」というニーズ、味・イメージをくみ取って形にする。

これまでのイメージを刷新し、変化する若者の趣向を的確に捉えることがヒットのヒミツのようです。

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