子供の頃に飲んでいたという方も多いある飲み物の消費額ですが、ここ数年、年間で10%ほど減り続けています。

この右肩下がりの状況を打開するために打ち出したキーワードがあります。
それが「大人化」です。

日本コカ・コーラ株式会社
[blogcard url="https://www.cocacola.co.jp/"]
日本コカ・コーラの島岡芳和さん、
30~40代のお客様にフルーツ炭酸のおいしさを楽しんでもらうための新しい提案。

2月18日に開かれた日本コカ・コーラの事業戦略発表会。

そこで発表されたのは30代から40代の大人をターゲットにした「ファンタ プレミアグレープ」です。

ファンタといえば10代に人気のブランド。

街で聞いてみると、
ファンタなど昔は飲んだが今はあまり飲まない。

子どものころ好きだったイメージ。

すごく甘い。

やはりファンタを飲む大人は少ないようです。
実はフルーツ炭酸市場は年々減少していて、特に30代、40代の減少幅が大きくなっています。

そこでコカ・コーラは見た目も味もこれまでのファンタとは大きく違う大人向けのファンタを投入したのです。
その味は…
南澤昭一記者、
しっかりとしたブドウの甘味が伝わってきます。炭酸も結構強いです。ブドウの渋みもあります。

ブドウの果汁と実をすりつぶしたピューレを使い、果汁はファンタ史上最高の13%。

置いておくと分離してしまうので炭酸飲料にも関わらず飲む前にはゆっくりと1回ひっくり返して混ぜ合わせる必要があるのも大人向けならではです。
かつてのブランドのファンをもう一度取り戻すというのが大人向けのマーケットに入り込んで、再び新しいユーザーを獲得するためのキーワード。

「おとな化」で売り切れも!懐かしのアポロ&ラムネ
大人化は飲み物だけでなくお菓子でも。

各メーカーはこれまで出していた定番商品を「おとな化」して次々と発売しています。

こうした商品が人気を読んでいる理由は、
おとな化した商品を見るとちょっとうれしくなり買ったりする。

懐かしい気分。

見慣れたパッケージがあると何これってとりあえず見に行く。

お客様の懐かしさを誘うのはパッケージ。

定番商品とひと目で分かるような色やデザインをどことなく残しています。
株式会社明治
[blogcard url="https://www.meiji.co.jp/"]
例えば明治のアポロのロゴは刺繍をしたようなデザインにアレンジして可愛さに大人っぽさを付け加えました。

肝心の味は…
萩原由佳記者、
すごくイチゴを感じます。甘酸っぱさを感じる一方で甘さはとても控えめになっています。

森永製菓株式会社
[blogcard url="https://www.morinaga.co.jp/"]
同じく大人化した商品として大ヒットしている森永の大粒ラムネ。

従来のボトルに入っているラムネに比べて粒をおよそ1.5倍大きくして食べ応えを重視。

元々入っていたぶどう糖の表記を強く打ち出しました。

味を比較してみると、
とても昔懐かしい味がします。味は一緒ですね。

味や成分は全く同じに関わらず発売開始からわずか1ヵ月足らずで年間に予定していた販売数を売り上げ、一時は販売を休止する事態に。

そこまで売れた理由は…
森永製菓のマーケティング本部、江原敦子さん、
小さい頃に食べていた小さいラムネが自分も菓子も大きくなって、食べ応えがあり大きくなっていてお客様に支持してもらっている。
