2年前にApple(アップル)が「Apple Watch」発売して急拡大したスマートウォッチの市場。
スマートウォッチはパソコンが時計になったようなもので、いろいろな機能が付いています。
しかし街の声は、
スマートフォンがあれば困らない。
スマートフォンは小さいので、ある程度の大きさがないと使い勝手が悪そう。
機能が多すぎて使い勝手が悪いという声も多いのです。
そこで今、時計メーカーがスマートウォッチを続々投入し始めています。時計らしいデザインや機能にこだわった新しいタイプのスマートウォッチで巻き返しを図っているのです。
シチズン時計株式会社
そのひとつがシチズン時計株式会社。
今回始めてスマートウォッチ「エコ・ドライブ Bluetooth」を発売しました。
見た目はこれまでのアナログ時計と変わりません。スマートウォッチで主流の液晶画面ではありません。
シチズン時計株式会社の渡邉佑さんによると、
シチズンが長い時間をかけて技術革新を続けてきたアナログ時計。アナログ時計でいくことは最初から決めていた。
Bluetooth経由でスマートフォンとつなぐことができます。
電話が掛かってくると本体が振動し秒針が「CALL」の位置を示して知らせます。メールやSNSなどは「INFO」の位置を示します。シチズン時計株式会社はスマートフォンの着信やメールの受信などに機能を絞ったのです。
そして時計の2つのボタンを同時に押すとスマートフォンを呼び出すことができ、よくある「置き忘れてしまった時」などに探しやすくします。
さらに、
身の周りにある光ならなんでも充電できる。
シチズン時計株式会社独自の光で発電するパネルを搭載しており、蛍光灯などの光でも自動で充電。スマートウォッチの多くが毎日必要とする充電をやらなくて済むのです。
2016年12月に3,000本を限定発売すると予約が殺到し、在庫は店頭に残っているだけです。
市場には数多くのスマートウォッチが存在しているが、今後は淘汰されていくと思う。シチズンらしいスマートウォッチで一定以上のシェアを奪いたい。
カシオ計算機株式会社
一方、カシオ計算機株式会社はアウトドアでの使用に機能を絞りました。
「WSD-F20」は4月発売予定。
「WSD-F20」は液晶のタッチパネルでさまざまなアウトドア機能が使えます。
カシオ計算機株式会社の坂田勝さんは、
アウトドアで必要となる「高度」「コンパス」「気圧」、こういったものがタップするだけで切り替えられる。
さらにアウトドア向けのアプリを搭載。
「山登り」は標高や現在地のほかにルートの確認もすることができます。
「釣り」は魚を釣る時に重要な気圧を測ったり、釣った場所を地図上に記録することができます。
ほかにも「スキー」「自転車」「水上スポーツ」など全部で5種類のアプリを搭載。
5気圧防水の構造で軽い水泳程度なら問題なく使用できます。他社のスマートウォッチは手洗い程度の防水が多い中、抜群の防水性能です。
また別売りのカメラと連動することもできます。
時計で画像をチェックすることができます。
時計でカメラをコントロール。映像を確認しながら撮影することができます。
坂田勝さんは、
今回のアウトドアを皮切りに、こういうシーンで使うと今までのスマートフォン・時計よりも便利な新しいリストデバイスといえる商品を徐々に展開していきたい。
時計メーカーならではの戦略で本格参入が始まったスマートウォッチ。消費者が下す決断は?
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